萌え☆彡OSぷろじぇくと　 リアルSide 第8回

萌え☆彡OSマスタアップ！危うく落ちそうになったぞ！

⑤レーベルを入稿するぞ！

　マスタと同時か、それより1週間前ぐらいに工場に入れるのがレーベルだよ。CDやDVDのジャケット、それからレーベル面の印刷物のことね。タイミング的には、β～RCのあたりでデザインを決めていくといいかな。萌え☆彡OSはこんな感じで作ったよ♪

ジャケットの表。パンツが見えそうで見えない構図があざといわね。そこが萌えポイントなんだけど……

ジャケットの表紙の裏面。萌え☆彡OSに似合わない明朝体を使うなんて、よっぽどの注意なんだね。たぶん言い訳かな？

　これはジャケットのデザイン。普通は歌詞カードが印刷されたブックレットになってるけど、萌え☆彡OSはブックレットじゃなくて1枚紙を差し込むだけなので、表と裏のデザインなの。
　次はジャケットの裏側とCDを止めるツメ側の面ね。

「ph」っていうのは、イラストとかの図版のこと。レーベルをそのまま流用する気だわ！

この紙を挟みこむと、ジャケットの裏とCDの収納面、それに棚に並べたときに見える細い部分になるの

　四隅にあるL字が重なってるのはコーナートンボって言って、切り落とす位置を示すものだよ。何百枚の紙を重ねて切り落とす場合もあるので、L字が2つついていて誤差はこの範囲内っていう意味なの。実際には赤い線の部分で切り落とされるよ。フチなしで印刷する場合は、切り落とし寸法よりも少し大きめ（3～5mm程度）に印刷して裁断するんだよ。十字のマークは中央を示すセンタートンボっていうもの。印刷は水色のシアン（C）、赤紫のマゼンタ（M）、黄色（Y）、黒（KまたはBK)の4色で印刷するけど、それぞれに版（スタンプ）に分けるから、版同士をピッタリ合わせるために使うの。十字の中央に○を書くセンタートンボの方が本当は親切よ。
　最後はレーベル面だね。CDをプレスする会社によって、どれだけ中心部まで印刷できるがかマチマチね。

ジャケットで隠れちゃうから、レーベルにいくらお金と手間をかけても意味がないんだけど「やってみたいから、やってみた」。ASCII.jpの常識ね！

　このラフを元にできあがったのが、次の初校って言われる印刷物。印刷物って言ってもプリンタで印刷しただけのものだよ。

だいぶ、ソレっぽくなってきたわ！

案の定言い訳……、違うわ！注意書きがタラタラ書いてあるわね。誰も読まないわよ！　「書いてある」って事実が欲しいのね。苦しいわ♪

デザイナーさんのイキな計らいで、ツメの部分に☆が入ったよ！可愛いなぁ

こんだけ直すなら、最初から直したテキストファイルくれよ！って言われそうな赤字だね

　これに修正を書き込むことを「赤字を入れる」って言うの。ジャケット裏には、かなり赤字を入れてるけど「最初から正しい文章入れとけ！」って思うよね。デザイナーさんは、赤字を見て軽くイラついたに違いないわ。

ちょっとバランス悪いけど、ざんていちゃんの可愛い絵がメインだから許してあげるわ！

　そしてこれがレーベルね。「角を丸める」なんて赤字があるけど、ただ「角Rに」なんて赤字を入れる人もいるよ。
　これらの赤字を修正したら、印刷所なんかにデータを送って「入稿」するって作業になるんだ。

(次ページへ続く)