単体でのファイル操作を可能にする
SEND Lite機能
オフィスの紙媒体を効率よく電子化するのも複合機の役割となりつつあるが、本機では本体側の操作でPCやファイルサーバにスキャン結果を転送するプッシュスキャン、PDF化、単体でのスキャン結果Eメール送信など最近の複合機で必要とされる機能を、「SEND Lite機能」として備えている。
また、操作パネル部にあるUSB端子にUSBメモリを挿し込み、スキャン結果を直接USBメモリに記録できる機能を備えているのは面白い。
液晶パネルとダイヤルで
優れた操作性を実現
特徴的なのは液晶パネルに3.5インチTFTカラー液晶を採用している点だ。作業に応じて切り替わり内容ごとに色分けされた表示など、コンパクト複合機とは思えない気遣いが感じられる。
さらに液晶に下側にある円形カーソル「スマートホイール」は十字のカーソルキーそのものが回転するダイヤルとなっており、ダイヤルを回してメニューを素早く選択、ホイールと液晶の間にあるファンクションボタン(メニュー内容に応じて機能が切り替わる)で項目を設定するなど、非常に使いやすい。
また、最初に使うときには液晶に操作ガイダンスが表示され、操作に戸惑わないようになっている。複合機を共有する場合、実際の印刷やコピーにかかる時間よりも慣れないユーザーの操作によって生じる待ち時間も無視できないことから、操作の簡単さもかなり重要と言えるはずだ。
★
コンパクト複合機はSOHOから企業の一部門まで幅広く利用され、要求される機能もまちまちだが、本機は両面印刷・両面スキャン、大容量給紙、豊富なネットワーク機能など、コンパクト機にもかかわらず機能的は十分。デスクトップに置くにはやや高さがあるが、台や増設給紙カセットと組み合わせてデスクサイドに設置して活用したい本格派の製品だ。
解像度 | 600×600dpi |
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印刷速度 | 最高17ppm(カラー/モノクロ) |
プリント給紙枚数 | カセット250枚、手差し100枚 |
スキャナー方式 | CCD |
スキャナー光学解像度 | 600×600dpi |
ADF給紙枚数 | 50枚 |
インターフェイス | USB、100BASE-TX、PSTN |
本体サイズ | 546(W)×527(D)×632(H)mm |
重量 | 約44kg |
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