Atom搭載のNetbookやNettopと言えば、「コンパクトで低価格、だが低性能」が定番となり、できることと言えば「メールとウェブブラウジング程度」と思われがちだ。台湾エイサー社(以下Acer)が開発した「AspireRevo」(関連記事)は、その認識を覆す快適な性能を持つNettopである。
英語版の試作機を評価する機会を得たので、さっそくその魅力の一端に触れてみた。
DVDドライブ並みのサイズ
テレビとの組み合わせ向き
Nettopはコンパクトな筐体の製品がほとんどだが、AspireRevoはそれらと比べてもなお小さい。本体サイズは幅30×奥行き180×高さ180mm(本体のみ)で、Acerでは容積約1リットルと称している。重さは約753g(試作機での実測値)。USB接続タイプのBDドライブと組み合わせて試用してみたが、本体のサイズはBDドライブとほとんど変わらない程度だ。
コンパクトさに加えて、吸排気口が本体上部と下部のみなので、置き場所を選ばない。狭い隙間やテレビセットの裏にでも手軽に配置できる。スペックの詳細はまだ公表されていないが、無線LAN機能も内蔵しているので、ワイヤレスキーボード/マウスと組み合わせれば、ディスプレーケーブルと電源(ACアダプター付属)以外のケーブルは不要になる。
AcerではAspireRevoの発表時に、軽量小型の本体を生かして、専用マウンターを使って液晶ディスプレーの背面に装着した展示を披露した。実際に日本でマウンターが発売されるかどうかはともかく、軽量小型のNettopならではの発想と言えよう。
動作音は静かだが、上部からの排気はそれなりに熱を持っている。設置の際には上部と下部を塞がないように注意する必要がある。
