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ここがスゴいぞっ! iLife ’09 第3回

全iPhotoユーザー必携!? 「GPS-CS3K」が楽しい!

2009年04月24日 17時00分更新

文● 広田稔/ASCII.jp編集部

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GPS埋め込みが「激楽」になった!

 さて、Mac&iPhotoのヘビーユーザーである筆者がなぜCS3Kを気に入ったかと言えば、

 単体でGPSログを埋め込める

 この1点に尽きる!

 CS3Kには、「GPS-CS1KSP」(CS1KSP)という旧モデルがある。

CS3KとCS1KPS

左がCS3K、右がCS1KSP

 筆者はiPhotoの「撮影地」機能を活用しようと、2月上旬にこのCS1KSPをゲットしたが、CS1KSPを使って「Macで」写真にGPSデータを埋め込もうとすると、ものすごく面倒な手順を踏まなければいけない。

 具体的には、

  1. GPSログファイルをMacに取り込み
  2. オンラインウェアを使って形式を変換して
  3. 別のオンラインウェアで画像に埋め込んで
  4. めでたくiPhotoに登録

という流れだ(下コラム参照)。

 この手法だと、まぁ確かに画像に位置情報を埋め込めるのだが、毎回やろうとは思わないだろう(少なくとも筆者は万人に勧められないと感じた)。CS1KSPは、元々Mac非対応の製品で、Windows環境では専用ソフトを使って、苦労せずに位置情報を写真に埋め込める。そうした状況を調べて、Macで使うのは「イバラの道」というのを覚悟の上でCS1KSPを買ったのだが……。やっぱり「隣の芝」は青過ぎたっ!!

 と、嫉妬に苦しんでいた2月下旬、ものすごい神がかったタイミングでCS3Kが発表された(関連記事)。

 CS3Kは、本体内にあるSDカード/メモリースティック デュオのスロットを使って、カード内にあるデジカメ画像に位置情報を埋め込める。つまり、

  1. デジカメから引っこ抜いたメモリーカードをブスっとさして
  2. データの埋め込みを指示する

という2ステップだけでOK! 事前にカメラの時計さえきちんと合わせておけば、難しいことは何もせずに、画像ファイルに位置情報をガリガリ書き込んでいってくれる。

 CS3Kの付属ソフトもMac非対応だが、パソコンを使わないのでこちらはまったく問題なし。「MacとかWindowsとか関係ねー!」な世界だ。筆者がCS1KSPで検証してきたことは何だったのだ……と絶望するくらいに楽だから本当に困ってしまう。

上部

本体上部には電源ボタン

下部

下部にはUSB端子

操作ボタンは右側面、メモリーカードスロットは裏ブタを外した中にある。電源は単3形乾電池1本。メモリーカードを挿入して、マッチングを指示すると、一度に60枚の画像に対して位置情報を埋め込める。たくさん撮る人はこまめにマッチングしていくといいだろう


CS1KSPのデータを写真に埋め込む方法

 前回の記事では「次回はCS1KSPを使ったiPhotoでの活用方法を探っていこう」と宣言していたのだが、CS3Kが出てきて状況が180度変わってしまった。一応、CS1KSPで位置情報を埋め込む方法も簡単に記しておくが、これからiPhotoと活用するならCS3Kをお勧めしたい。

  1. CS1KSPをMacにつないで中にあるGPSログ(拡張子は.log)を取り出す
  2. GPSBabelを使いログファイルの形式を「GPX XML」に変換
  3. 写真をMacにコピー(まだiPhotoには登録しない)
  4. GPSPhotoLinkerでログファイルを写真に埋め込む
  5. 晴れてiPhotoに登録して「撮影地」機能でエンジョイ
GPSBabel

GPSBabelの画面。(1)をチェックして、(2)にログファイルをドラッグ&ドロップ。(3)を「NMEA 0183 sentences」、(4)を「GPX XML」に設定して書き出す

GPSPhotoLinker

GPSPhotoLinkerの画面。(1)のドロワーにGPX XMLのファイルを、(2)に画像をドラッグ&ドロップ。「Batch」タブに切り替えて「Batch save to photos」ボタンを押せば位置情報が写真に埋め込まれる

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