3月31日、iPhone対応版のSkypeが登場した。
Skypeは言わずと知れた、ネット電話ソフトの代名詞的存在だが、iPhoneやiPod touchでも無料のIP通話が可能になったということで、再び注目が集まっている。無線LAN接続ができる環境であれば、通話料0円でSkypeユーザーと通話が出来るし、あとで詳しく述べるがスカイプアウトの機能を使えば、一般電話とも割安で通話が可能だからだ。経費の削減になるかもしれない。
ということで、早速、使用感や注意点などを探ってみるべく、iPod touchを持って外回りをしてみることにする。
まずは料金体系を再確認
そもそも、iPhoneやiPod touchでSkypeができるとどうお得なのかを確認しておこう。
筆者は通信代金を抑えるべく、イーモバイルのH11T(イーモンスター)を通信と通話両方に使っている。おおよそ毎月1万円強で収まっているこの費用をさらに圧縮したい。
Skypeから一般の電話に発信するためには、スカイプアウトと呼ばれる機能を利用するために事前にポイントを購入しておく必要がある。ドル換算のレートなので日々変動するが、記事執筆時点では、以下のような料金となっている。全て通話1分あたりの単価だ。
- Skypeアウト
- 固定電話への通話……約3円(3.059円)
- 携帯電話やIP電話への通話……約20円(20.125円)
これを、比較的料金が安そうな印象のあるイーモバイルや、ソフトバンクのホワイトプランと比較してみよう。
- イーモバイル
- 携帯・固定電話への通話(共通)……約40円(\37.8)
イーモバイル同士だと通話無料になるプランなども用意されているが、筆者の周りにはイーモバイルで通話をしているユーザーがおらず、除外して考える。
- ソフトバンク ホワイトプラン
- 携帯・固定電話への通話(共通)……約42円
こちらも、ソフトバンクだと通話料無料だったりする。こちらは適用となる例も多いだろう。イーモバイル、ソフトバンクとも、30秒が課金単位なので、「今行きます!」くらいの短いメッセージでは有利。しかし、それを超えるとSkypeの方が約半額と割安になってくる。
もちろん、月額料金に通話料が含まれていることなども考慮する必要があるが、基礎知識として、この料金差は頭に入れておくと良いだろう。
Skypeは当然、無線LANに接続できる環境でないと通話することが出来ない。したがって、この料金差も考えると「無線LANアクセスポイント近くで移動せず、一定時間以上通話する」シチュエーションでの利用がお薦めだ。
何が必要か?
iPhoneの場合は、App SoreからSkypeをインストールすれば準備完了だ。まだSkypeのアカウントを取っていない場合は、この機会に登録しておこう。後で述べるようにパソコンにも同じIDでSkypeを導入しておくと更に便利に使いこなせる。
iPod touchで通話したい向きには、別途マイクを用意する必要がある。筆者は、お気に入りのイヤホンをそのまま使いたかったので、オーディオテクニカのAT335iを用意した。リモコン機能も同時に手に入り、価格も1300円前後とお買い得な一品だ。また4月の上旬からはSkypeの登場を見越してか、カプセル型のマイクなど、この種の周辺機器が複数登場するので、そちらを試してみるのも楽しそうだ。
次ページ「さっそく試してみる」に続く