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キヤノン、タンデム方式でコンパクトなA4カラーレーザープリンター『LBP5000』を今月中旬に発売

2005年10月06日 13時08分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は6日、CMYKの4色のトナーカートリッジと各色のドラムを並列に配置する“タンデム方式”採用機では最小クラスとなるコンパクトなA4カラーレーザープリンター『LBP5000』を今月中旬に発売すると発表した。価格は7万4800円(税別)で、編集部による予想市場価格は6万円弱。

『LBP5000』
コンパクトなA4カラーレーザープリンター『LBP5000』

ビジネス向けプリンターでは最近カラー出力を求める声が高まっているが、10万円を切る低価格機では、従来その役割をインクジェットプリンターが担っていた。しかし、インクジェットプリンター全体(個人向けを含む)の国内市場規模は、2000年以降650万台前後(ガートナー ジャパン(株)調べによる同社提出資料より)で変わらず推移している。内訳を見ると、個人市場が550万台を境に前後しているのに対して、ビジネス向けインクジェット市場は2000年の117万台をピークに微減傾向にある(2004年は80万台)。これは、個人市場が単機能機から複合機へと需要がシフトし、買い替え需要が高まっているのに対して、ビジネス向けでは

  • インクタンク1つあたりのインク量が少なく、印刷可能枚数が少ない
  • 印刷速度(1枚目の出力)が遅い
  • 給紙可能枚数が少ないため頻繁な用紙補給が必要/複数種の用紙の使い分けが面倒

などの不満があり、インクジェットプリンターからカラーレーザープリンターへの移行が進んでいるため、と分析している。

LBP5000では、これらの不満を解消するため、印刷枚数がカラー各2000枚(A4、5%印刷時)、黒2500枚のトナーカートリッジを採用し、印刷速度は毎分8枚(カラー/モノクロとも)。給紙枚数は標準で給紙カセット(250枚)と手差しトレイを装備し、オプションで250枚給紙可能なペーパーフィーダー『PF-98』(2万円)を用意。最大500枚の給紙が可能になる。

また、セラミックヒーターと定着フィルムを一体化した“オンデマンド定着方式”の採用により、スリープモード(省電力待機)からの印刷開始でウォームアップ0秒(電源投入直後は190秒以下)を実現した。

そのほかのスペックは、メモリー8MBを内蔵し、印刷解像度は9600×600dpi相当。インターフェースはUSB 2.0を標準搭載、10/100BASE-TX準拠のEthernet(有線LAN)とIEEE 802.11b/g準拠の無線LANはオプションでサポートする。騒音は動作時50dB/待機時25dB。消費電力は最大638W以下/平均220W以下/待機時50W以下/スリープ時12W以下。

前面カバーを開いて、トナー/ドラムユニットを交換できる
前面カバーを開いて、トナー/ドラムユニットを交換できる

本体サイズと重量は、幅407×奥行き365×高さ376mm/約16kg。ラックの中段に設置してもトナーやドラムの交換、紙詰まりへの対処が行なえるように、カバーが前面に開く機構を採用し、実使用でも省スペースを実現できるとしている。消耗品の価格は、ドラム一体のカラートナーカートリッジが各8800円(税別)、黒は7800円(税別)で、1枚あたりの印刷コストはカラー16.3円/モノクロ3.1円となる。

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