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写真1 コンパクトな横型ボディを持つ「DSC-L1」。アルミヘアライン加工を施したボディは高級感もある。色は写真のシルバーのほかブルーとワインレッド。 |
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「Cyber-shot DSC-L1」はこちらから購入いただけます。画像をクリックするとアスキーとソニースタイルのコラボレーションサイト“SONY Flash on ASCII”に移動します。 |
ソニーの「DSC-L1」は、光学3倍ズームレンズを装備する400万画素デジタルカメラだ。ボディは光学ズーム搭載機としては最小クラスで、手のひらに収まるサイズ。新たに「L1」というシリーズ名を採用しているが、ややずんぐりした横長のボディはウルトラコンパクト機の「Cyber-shot U」を彷彿とさせる。両サイドのプラスチックパーツと質感がややちぐはぐなのが気になるが、メタリックを基調にした本体は高級感も上々で好印象である。
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写真2 横型機のため液晶は1.5型と小さめ。ただしスティック型の5Wayキーを中心にした操作系はよく練りこまれており、使いやすいデジカメに仕上がっている。 |
操作系は上位のCyber-shot Pに近く、スティック式の5Wayカーソル(上下左右と押し込みによる決定)のほか、記録画素数の変更/画像消去ボタンを用意している。5Wayカーソルのデメリットは、押し間違いが多い点だが、L1ではクリック感のあるスティックを採用しており、操作ミスをしにくい点は評価できる。
電源のオン/オフは、上面のボタンで行う。Uシリーズ(U50/U60を除く)の電源連動式フロントカバーのほうが軽快さはあるが、L1は電源OFFの際に前面がほぼフラットになり、ポケットやカバンに収納しやすい。きつめのポーチに入れる際にカバーがずれて電源が入ってしまわない点もメリットだ。ただし、カメラを構える際には、指掛かりとなるものが欲しい。スリム&スタイリッシュが魅力の製品ではあるが、小さい製品ほど持ちにくくなることを考えればグリップにももう少し工夫が欲しかった。
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全体を640×480ドットにリサイズ(縮小)したもの。 | 中央部を640×480ドットでトリミング(切り抜き)したもの。 | |
サンプル2 DSC-L1のワイド端は32mm相当と比較的広めだ。人物や風景撮りが中心のスナップ機では広角に強いほうが何かと使い勝手がいい。 |
撮影機能では、シャッター半押し時にAF枠、シャッター速度/絞り値などが表示され、ピンボケや手ブレの危険性を認識できる点がありがたい。リアルタイムヒストグラム表示なども併用すれば、失敗写真を撮る可能性を減らせる。スローシャッター時には、自動的にノイズリダクションが利くほか、本体底部のネジ穴に付属のアダプタを装着することで、三脚に固定できるため、夜景撮影などにも対応可能だ。三脚アダプタはコインなどで本体底部にネジ留めする方式だが、できればミニ三脚などに装着したまま持ち歩いてすぐに本体をセットできるような構造にしてほしかった。
ウルトラコンパクトクラスのデジタルカメラは各社が大量にラインナップを拡充したおかげで、どれを選ぶか非常に頭を悩ませるが、L1のような“横長スタイル”の機種は、ポーチへの格納が容易であるなど、薄型化したモデルよりも使い勝手がいい場面もある。小型機でありながら、撮影機能は上位機に匹敵する部分が多く、価格も4万円前後と安価に抑えられている。小型で使い勝手がよく、しかもよく撮れるカメラを探しているならぜひとも注目したい1台だ。
Cyber-shot DSC-L1の主なスペック | |
製品名 | Cyber-shot DSC-L1 |
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撮像素子 | 1/2.7型原色CCD |
画素数 | 有効410万画素 |
開放F値 | F2.8~5.1 |
焦点距離 | 35mmフィルムカメラ換算時:32~96mm相当 |
出力サイズ | 最大2304×1728ドット |
記録形式 | JPEG |
メモリカード | メモリースティックDuo |
液晶モニタ | 1.5型半透過型TFT(7.7万画素) |
バッテリ | インフォリチウムRタイプ |
撮影可能枚数 | 約240枚/120分(CIPA測定基準) |
サイズ(W×D×H) | 95×44.3×25.7mm |
重量 | 約122g(本体のみ) |
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