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ソニー、エネルギー密度を高めた筒型リチウムイオン2次電池“G8”シリーズなど5種類の出荷を開始

2004年12月09日 21時54分更新

文● 編集部

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ソニー(株)は9日、筒型リチウムイオン2次電池として、容量が2550mAhの“G8シリーズ”、1600mAhの“Vシリーズ”、2500mAhの“VTシリーズ”、リチウムイオンポリマー2次電池として、容量が830mAhの“A8シリーズ”、サイズにより容量の異なる“Sパック”の出荷を今月から順次開始すると発表した。“VTシリーズ”は2005年1月、“Vシリーズ”は2005年2月に出荷開始の予定。

VTセル、G8、A8、Sパック
左から、VTセル、G8、A8、Sパック

“G8シリーズ”は、缶と電極素子構造を改良して高充填し、エネルギー密度を545Wh/Lに高めたことで、同社の従来製品と比べて容量を6%増やし、2550mAhとしたのが特徴。充放電特性は従来製品と同等という。本体サイズは直径18×高さ65mm、重量は46g。

“Vシリーズ”と“VTシリーズ”は、リチウムイオン電池で課題とされていた大電流放電に対応することで、電動工具や電動アシスト自転車などで利用できるようにしたのが特徴。ニッケル=マンガン混合系の正極を採用することで高温安定性を高め、大電流時での安全性を高めたという。最大出力電流が10Aの『18650V』と50Aの『26650VT』をラインアップする。エネルギー密度は250Wh/L。『18650V』は容量が1600mAh、本体サイズは直径18×高さ65mm、重量は44g。『26650VT』は2500mAhで、本体サイズは直径26×高さ65mm、重量は90g。

“A8シリーズ”は、外装を薄型化し、従来製品と比較して約9%高容量の830mAhとしたのが特徴。形状自由度が高く、ポリマー構造により安全性も高いという。エネルギー密度は475Wh/L。本体サイズは幅34×奥行き3.8×高さ50mm、重量は14.3g。“Sパック”は、携帯電話機向けの電池で、リチウムイオンポリマー電池の特徴(液漏れしない/膨れにくい)から、電池パック構造をシンプルにすることで部品点数を半減するとともに、強度の高いフィルムをパック外装に採用することで体積効率を高めたという。エネルギー密度は380Wh/L。容量は本体サイズにより異なり、代表サイズ(幅34×奥行き5.7×高さ53mm、重量22.5g)の場合、容量は1050mAhとなる。

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