HDDタイプで世界最小の携帯オーディオプレーヤー『Rio Carbon』(左)と、フラッシュメモリータイプの『Rio Forge』(128MBタイプ)。比較のために敷いた名刺から、そのコンパクトさが想像できるだろう |
米Digital Networks North America(DNNA)社のRio事業担当部門であるリオ・ジャパンは31日、東京・大手町の大手町サンケイプラザで記者説明会を開催し、HDD内蔵タイプで世界最小(2004年8月31日現在、同社調べ)という携帯オーディオプレーヤー『Rio Carbon(リオ カーボン)』と、128MB/256MBのフラッシュメモリーを内蔵した『Rio Forge(リオ フォージ)』を10月中旬に発売すると発表した。価格はオープンプライスで、同社のオンライン直販サイト“Rio eStore”の販売価格は、Rio Carbonが2万9800円、Rio Forge 256MBモデルが1万9800円、同 128MBモデルが1万5800円。
発表会の出席者。左からリオ・ジャパンのゼネラル・マネージャーの矢野間也寸志氏、DNNAのRio事業担当部門プレジデントのヒュー・コニー氏、(株)ディーアンドエムホールディングスの坂本光成氏 |
発表会にはリオ・ジャパンのゼネラル・マネージャーの矢野間也寸志(やのまやすし)氏、DNNAのRio事業担当部門プレジデントのヒュー・コニー(Hugh Cooney)氏、DNNAの親会社に当たる(株)ディーアンドエムホールディングスのディーアンドエム セールスアンドマーケティングジャパン社長の坂本光成(さかもとみつなり)氏らが出席し、携帯オーディオプレーヤーの市場動向や新製品の特徴などを説明した。
携帯オーディオプレーヤーの市場概況を説明する矢野間氏 | 携帯オーディオプレーヤーの販売状況をCD、MDと比較 |
矢野間氏は、国内の市場規模の推移について、「デジタルオーディオプレーヤーは自社の市場シェアなどからの推測ですが」と前置きしながら、「2003年に80万台程度まで成長し、MDを猛追している。2005年には販売台数が逆転するのではないかと予想している」と高成長ぶりをアピールした。
新製品の具体的な特徴などを説明するヒュー・コニー氏 |
HDDタイプで世界最小の携帯オーディオプレーヤー『Rio Carbon』 |
続いてコニー氏が製品の特徴などを説明。Rio Carbonは、米シーゲイト・テクノロジー社製の5GB HDD(1インチタイプ)を内蔵し、専用内蔵バッテリーで20時間の連続再生が可能(充電は付属ACアダプターもしくはUSBバスパワー)。対応オーディオ形式はWMA/MP3/Audibleで、著作権保護機能付きのWMA DRMファイルも再生可能。従来のRioシリーズと同様、5バンドの“カスタムイコライザー”機能を搭載し、音質を好みに調整できる。パソコンとの接続用にUSB 2.0インターフェースを搭載し、パソコンからはリムーバブルドライブとして認識される(USBマスストレージ対応)。本体にはモノラルマイクを内蔵し、WAVE形式で最長3300時間(8kHz時)の音声録音が可能。
イヤホンの最大出力は8mW+8mW(32Ω)、S/N比は90dB以上。日本語表示可能なバックライト付きモノクロ液晶ディスプレーを持ち、再生機能はプレイリスト/シャッフル/リピートなど。中断時点から再スタートするレジューム機能や、気に入った曲のみピックアップして再生するブックマーク機能を備える。
Rio Carbon上部の各種スイッチ類 |
対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP、Mac OS X 10.2以上。オリジナルの音楽管理ソフト『Rio Music Manager Ver.2.85』が付属するほか、アップルコンピュータ(株)が無償配布している音楽ファイル管理ソフト『iTunes』(4.2以上)に対応するプラグインも添付されるという。本体サイズと重量は幅62.0×奥行き15.5×高さ83.0mm/約88g(充電池込み)で、「iPod miniより容量で1GB多く、バッテリー駆動時間は2倍以上持ち、本体サイズや重量は一回り小型軽量になっている」(矢野間氏)とiPod miniへの対抗心をあらわにした。
フラッシュメモリータイプの携帯オーディオプレーヤー『Rio Forge』。グレーのこちらは256MBタイプで録音可能なFMチューナーを内蔵する |
Rio Forgeは、同社が“スポーツマン向け”と位置づけるフラッシュメモリータイプの携帯オーディオプレーヤー。本体を激しく動かしても音とびしないフラッシュメモリータイプの特徴に加えて、運動していても耳から外れにくい“クリップ式イヤホン”と運動時に荷物にならないように本体を腕に固定する“アームバンド付きキャリングクリップ”が付属する点がスポーツタイプを名乗るゆえんだという。
256MBタイプは録音可能な全世界対応FMチューナーを内蔵(128MBタイプはFMチューナーなし)。内蔵フラッシュメモリーのほか、SDメモリーカード/MMCスロットを持ち、1GBタイプのSDメモリーカードを装着すれば、最大1.25GB(256MBタイプ)もしくは最大1.12GB(128MBタイプ)に増設できる。
対応オーディオ形式や再生機能などはRio Carbonと同一で、電源は単4電池1本。単4アルカリ乾電池使用での連続再生時間は約20時間。USB 2.0端子を搭載し、パソコンに接続するとリムーバブルディスクとして認識される(USBマスストレージ対応)。対応OSや付属ソフトもRio Carbonと同様で、本体サイズと重量は幅68.2×奥行き22.5×高さ68.0mm/約50g(電池含まず)。
Rio Forgeの各種スイッチ類 |