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【SunNetwork Vol.2】次世代アーキテクチャー“N1”のロードマップを公開――火星探索ロボットも登場

2002年09月20日 23時21分更新

文● 塩田紳二

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米サン・マイクロシステムズ社が主催する“SunNetwork Conference”の2日目のキーノートでは、同社が開発中の“N1”システムと、セキュリティー関係の話があった。

N1のイメージ図
N1のイメージ図。ストレージやデータベース、アプリケーション、ウェブサーバーなどの要素が仮想的なコンピューター内のリソースのように管理できる

N1(エヌ・ワン)”システムは、データセンター全体を1つのマシンのように管理する技術で、さまざまなプロセッサーやストレージ、ネットワーク機器を仮想化したうえで、管理するもの。ユーザーは個々の機器の設定ではなく、その上のサービスにリソースを割り当てることで、プロセッサーやストレージの割当て、ネットワーク機器の設定が行なわれる。デモでは、ウェブサーバーを新規に作り、リソースを割り当てるその具体的な操作方法が示された。このデモを見るかぎり、ユーザーは、たとえば、ウェブサイトに対して、データセンター全体の処理能力のうちどれだけを割り当てるのか、利用する記憶スペースの量といった資源の割当て操作を行なうだけで、個々の機器の設定が行なわれるようだ。つまり、ネットワーク内の個々の機器をコンポーネントとして管理するのではなく、単一のコンピューターを構成する部品として、その単一のコンピューター上で、サービスに対して資源割り当てを行なうといった方法で管理ができるわけだ。

“Liberty Alliance”の仕様に基づいたウェブサイトのプロトタイプ
“Liberty Alliance”の仕様に基づいたウェブサイトのプロトタイプ。チケットや会場までの航空券やレンタカーの手配が一度のログオンで行なえるようになっている

ただし、N1は今すぐ提供されるのではなく、来年、各種の機器を仮想化する“Virtulize Engine”が完成し、主要モジュールが揃うのは2005年になるという長期的な計画。

ロードマップ
2003年に、リソースを仮想化するVirtualization、2004年にサービスの配置を行なうProvisioning機能などが提供されていく予定

またこのN1の説明のあと、“Diffie-Hellman公開鍵暗号”の開発者の一人、ホイットフィールド・ディフィー(Whitfield Diffie)氏によるセキュリティー関連の話、Java開発者ジェームス・ゴスリング(James Gosling)氏の話が続いた。

ホイットフィールド・ディフィー(Whitfield Diffie)氏
公開鍵暗号開発者の一人ホイットフィールド・ディフィー(Whitfield Diffie)氏

今回サンは、楕円曲線関数を使った公開鍵暗号のプログラムをオープンソースで公開、OpenSSLプロジェクトに提供することにしたという。

ジェームス・ゴスリング(James Gosling)氏
Javaの開発者ジェームス・ゴスリング(James Gosling)氏

ゴスリング氏は、NASAジェット推進研究所と共同で行なっている火星探索ロボット(といっても車のようなものなのだが)に搭載する地形認識プログラムについて解説。そのプロトタイプを見せた。また、サンの研究所で行なわれたJavaを使ったさまざまな研究などを紹介した。

地形の立体画像を得ることができる
地形を3次元で認識し、撮影したカメラの画像をテクスチャーとして貼り付けていくことで地球側では、地形の立体画像を得ることができる
ステージに登場した火星探検車
ステージに登場した火星探検車。上部に折りたたまれているのが、3次元計測用のセンサーとカメラ。車輪は、それぞれ独立して左右に曲がることができるためにどの方向にも進むことができる。意外と走行速度は遅い

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