「Siluro GF4 Ti4200 OTES」 |
6月6日のComputex Taipei 2002速報!で韓国Zalman Techからヒートパイプを採用したビデオチップ用ヒートシンク「ZM-50HP」が出展されたことをお伝えしたが、今のところまだ発売にはなっていない。そんな中、ヒートパイプを採用したGeForce 4 Ti 4200搭載ビデオカード「Siluro GF4 Ti4200 OTES」がアキバのショップで展示開始となった。ボードの中央には円形の7200rpmファンが取り付けられ、製品名にもなっている「OTES」 は“Outside Thermal Exhaust System”の略で、この名称からも想像できるように、ファンから送られる風はブラケット部につけられたダクトに抜けるような機構に仕上げられている。また、ファン部からはヒートパイプと思われる管が装着されており、ヒートシンクにのびているのがわかる。Abitによれば、この構造を採用することで15%冷却効率を上げることに成功しているという。
ところで、廃熱処理を最優先に考えられたと思われるこの製品だが、後部に排気ダクトを設けることによりブラケット部の幅が通常の2倍になっている。これによりケースのスロットは2つ分占有してしまうわけで、この点は注意が必要かもしれない。
排気用ダクトをブラケットにつけたたため、スロット2つ分を占有してしまう結果に | カード裏面からバックプレートで固定されている | |
AbitのOTESシリーズの第一弾 | パッケージ |
ブラケットには排気ダクトの他、VGA端子、DVI端子、S-Video端子がつく。 現在、T-ZONE PC.DIY SHOPでサンプルが展示中。18日に発売予定となっているのは64MBメモリ搭載版で予価は約2万2000円、今後128MB搭載版も発売予定となっている。
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