デルコンピュータから、日本市場をターゲットにしたB5ノート「Latitude X200」が登場した。無線LAN機能を内蔵可能なほか、大容量バッテリ使用時には5時間30分の長時間駆動が可能なモバイル向けノートPCだ。
無線LAN機能を内蔵可能な
機動性に優れるモバイルPC
写真1 本体にメディアベースを取り付けると、前面にFDDと光メディアドライブを装備したオールインワンノートとして利用できる。メディアベースは単体で厚さが24mm、重量約1.01kg。 |
デルコンピュータのPCは、ハードウェアスペックをユーザーが予算や好みに合わせてカスタマイズできるB.T.O.を採用しているが、Latitude X200はほかのモデルに比べ、ユーザーが仕様変更できる項目はかなり限定されている。具体的には、メインメモリ容量(128~640MB)や無線LAN機能の有無などを選択できる程度に留まっている。
基本スペックは、CPUにEnhanced SpeedStep対応の超低電圧版Mobile PentiumIII-M-800MHz、チップセットはビデオ機能を内蔵するi830MGを採用。サウンドもチップセット内蔵の機能を利用し、AC'97 CODECチップにはCirrus Logicの「CS4299」を搭載する。容量30GBのHDDはUltraATA/100インターフェイスで接続されており、これらの仕様は変更できない。
薄型ボディながら、本体にはUSB×2、10BASE-T/100BASE-TX対応のEthernetポート、マイク、ヘッドフォン、外部CRT、PCカードスロット(TypeII×1)などのインターフェイスを装備している。また、ノートPCとしては珍しく接続機器への電源供給が可能な6ピンタイプのIEEE1394ポートも装備しており、バスパワー対応の外付けHDDなどを利用する場合にも便利に活用できるだろう。
本体にはFDDも光メディアドライブも内蔵していないが、オプションで2種類の外付けデバイスが用意されている。IEEE1394接続の光メディアドライブケース「メディアモジュール」には、CD-ROMドライブあるいはCD-RW&DVD-ROMのコンボドライブのいずれかを選択して内蔵する。本体の下に敷くように取り付ける「メディアベース」は、FDDを1基と、着脱可能なオプションベイにCD-ROMドライブあるいはCD-RW&DVD-ROMのコンボドライブをいずれか選択して搭載可能。メディアベースを取り付けたLatitude X200は、厚さ約48mmのオールインワンノートとして利用できる。(写真1)。そのほかメディアベースには、シリアル、パラレル、S/PDIFなどのインターフェイスを装備し、ホットスワップにも対応するので、ポートリプリケータ的な使い方も可能だ(写真2~4)。
写真2~4 本体の左右側面にはUSB×2、モデム、Ethernet、IEEE1394(6ピン)、マイク、ヘッドフォン、PCカード(TypeII×1)の各インターフェイスを装備する。ホットスワップ可能なメディアベースの背面には、USB×2、IEEE1394(4ピン)、シリアル、パラレル、CRT、Ethernetポートを備える。 |
価格は、スペック表の構成(メディアベースを含む)で22万6000円となる。どこにでも持ち運べるB5モバイルノートでありながら、必要があればオールインワンノートPC並みの拡張性も利用できるLatitude X200は、マキシマムなパワーよりも携帯性を重視するモバイル志向のユーザーにお勧めしたい製品だ。
Latitude X200の主なスペック | |
製品名 | Latitude X200 |
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CPU | 超低電圧版Mobile PentiumIII-M-800MHz |
メモリ | 128MB |
液晶 | 12.1インチTFT |
解像度 | 1024×768ドット/フルカラー |
HDD | 30GB |
光メディアドライブ | 24倍速CD-ROM(メディアベース) |
通信 | モデム&LAN&無線LAN |
サイズ | 273(W)×226(D)×19.8~24(H)mm |
重量 | 約1.27kg |
OS | Windows XP Home Edition |
Officeアプリ | ―― |
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