「PCG-SRX7」は,B5ノートサイズというコンパクトボディながら,56kbpsモデムと有線のEthernetポートに加え,BluetoothとIEEE802.11b,2つの無線通信機能も内蔵した“通信機能てんこ盛り ”の贅沢なノートPCである。
モバイルに便利なコンパクト性と
高級なデザインを両立
Windows XPの登場にあわせラインナップを一新したソニーの「PCG-SRシリーズ」は,発売直後からノートPC売り上げランキングで上位にランクイン(BCN調べ)を果たし,その後も常にその人気をキープしてきたモバイルPCである。今回,レビュー対象となったマシンは,SRシリーズの上位機種にあたる「PCG-SRX7」。本機は,B5ノートサイズというコンパクトボディながら, 56kbpsモデムと有線のEthernetポートに加え,BluetoothとIEEE802.11bという2つの無線機能も内蔵した“通信機能てんこ盛り” の贅沢なノートPCだ。このSRX7のマイナーバージョンアップ版「PCG-SRX7E/P」が2002年初頭に登場する。新モデルは基本的な機能は変わらないが,メモリが128MBから256MBに変更され,さらにOSにWindows XP Proがプリインストールされている。なお, Office XP Personalはインストールされていない。本レビューでは,「PCG-SRX7」を元に,登場間近の新モデルについての解説も行なっていく。
マシンのコンセプトは“ステーショナリー”。つまり「文具のように気軽に持ち歩いて使う道具」としての位置づけだ。そのためデザインも男女の性別を意識させないスタイリッシュなイメージを目指したという。たとえば,エッジやコーナー部分のRを大きくし,全体的に丸びを帯びた優しいボディに仕上がっている。また,付属のACアダプタもエンボス加工の「VAIO」のロゴが入れられており,本体のデザインにフィットした形だ。
本体サイズは256(W)×194(D)×27.8(H)mm(ただし,デザインの関係から後部は32mm)で ,重量は約1.26kg。昨年5月に発売された「PCG-SR9M/K」に比べると,奥行きが15mm程度短くなったため持ち運びも楽になり,モバイラーに好印象を与える。ただしボディの厚さについては手前最薄部が約23.7mmから,約4mm増しの27・8mmになった。厚みをとるか,サイズをとるかという設計思想の違いだろうが,いずれにしてもこれだけ多くの機能を搭載しながら,従来より小型・軽量化に成功したソニーの技術力は評価に値する。
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キーボード周辺とパームレスト部分には光を透過するポリカーボネート素材を採用。Bluetooth(左横)と無線LAN(左横),HDDアクセス(スピーカー横),Caps Lockキー(タッチパッド横)などの各インジケータが薄っすらと光る。 |
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センタージョグダイヤルまわりの拡大。右・左クリックともこじんまりとまとまっているが,Backボタンもあり操作性はいい。 |
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キーボード。キーピッチ17mm,約2mmのストローク。適度な反発力があり,キーのタッチ感は悪くない。 | ノートPCでは標準的なキー配列。 |
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各種ケーブル、カード類を本体に接続したところ。コネクタ位置は写真参照のこと。 |
まず,本体の右側面には,著作権保護技術MagicGateに対応したメモリスティック スロット,USB×1,ヘッドフォン,マイクがある。左側面には,56kbpsのモデムポー ト,i.LINK,CRTディスプレイ出力専用端子,電源出力端子,10BASE-T/100BASE-TX対応のEthernetポート,PCカードスロット(Type II×1),無線通信機能のオン/オフスイッチが配置されている。このうち,i.LINK端子とCRTディスプレイ出力専用端子,および電源出力端子(i.LINK接続のドライブ類をACアダプタレスで利用する端子)はひとつのカバーで覆われている。このあたりも,デザインを損なわないようにするための細やかな配慮が伺われる。
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右側面には,著作権保護技術「MagicGate」に対応したメモリースティックスロットがある。 | ひとつのカバーで覆われている,i.LINK端子,CRTディスプレイ出力専用端子,および電源出力端子。電源出力端子はi.LINK接続のドライブ類をACアダプタレスで利用するためのもの。右側にはモデムポートもある。 |
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キーボード、ポインティングデバイス、液晶パネル部の全景。 |
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本体左右側面。 |
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本体前面および背面。 |
