Evo Notebook N200(P700/10X/192/20/C/P2)
Evo Notebook N200(P700/10X/192/20/C/P2)
2002年04月12日 09時26分更新
ジャストB5サイズ/重量1.13kgとコンパクトな企業向けB5サイズノート「Evo Notebook N200」に、Windows XP ProfessionalとWindows 2000のセレクタブルOSの新モデルが加わった。
携帯性の高い
ジャストB5サイズの本体
コンパックの「Evo Notebook N200(P700/10X/192/20/C/P2)」は、ジャストB5サイズのコンパクトな企業向けサブノートPCである。2001年11月に発表された前モデル(P700/10X/192/20/C/W2)とハードウェア構成は同等だが、OSが従来のWindows 2000から、Windows XP ProfessionalとWindows 2000のセレクタブル(初回起動時に選択)になった点が異なっている。
B5ファイルサイズより一回り小さいこのカテゴリの製品には、ソニー「VAIO PCG-SRX7」、日本IBM「ThinkPad i Series s30」などの人気機種があるが、本機はこれらよりもコンパクトな印象を受ける。
その理由のひとつは、本体の厚みが均一であるためだ。上記の2モデルでは、バッテリが張り出す関係で、前方から後方にかけて本体がせり上がり、最も厚い場所(最後部付近)では32mm前後になってしまうが、本機では全体の厚さが約21mmで一定だ。そのため手に持ちやすく、カバンにも収納しやすい。一緒に持ち運ぶ機会の多いACアダプタが38(W)×90(D)×28(H)mmと小型なのもうれしい。
写真1 キーボードは17mmピッチ/2mmストローク。タッチパッドにスクロールボタンはないが、ドライバ(Synaptic製)の機能により、縁をなぞることで同等の効果を得られる。 |
一方で、メモリ搭載量の少なさは本機の弱点と言える。チップセットの440MXは最大256MBのメモリを扱えるが、本機はオンボード64MB+SO-DIMMスロット×1という構成のため、最大でも192MBしか装備できない。XPをヘビーに使うユーザーにとっては若干不安が残る部分である。
拡張性に関しては、企業向けということもありIEEE1394端子が省略され、本体にはUSB×2/外部CRT/Ethernet/モデム/IrDAなど最小限の構成となる。拡張スロットもPCカードスロット(TypeII)1基のみだ。別売の「モバイル拡張ユニット」(価格3万円)を利用することで、光メディアドライブ(標準でCD-ROMドライブを内蔵、交換可能)やシリアル/パラレルなどのレガシーポートを利用できるが、IEEE1394などは利用できない。
写真2 別売の「モバイル拡張ユニット」。着脱可能なCD-ROMドライブのほか、シリアル/パラレル/PS/2×2/外部CRT/USB×2などを備えている。 |
若干オプションについて改善要望はあるものの、ドッキングシステムによってCD-ROM内蔵ノート並みの機能を実現できるサブノートとしては、本機が最小最軽量レベルであるのは間違いない。企業向けの製品だが、個人でも直販サイト「Compaq DirectPlus」から購入可能で、価格も19万8000円と手が届く位置にある。ビジネス用途中心で持ち運びに便利なノートを探している読者にはお勧めだ。
Evo Notebook N200(P700/10X/192/20/C/P2)の主なスペック | |
製品名 | Evo Notebook N200(P700/10X/192/20/C/P2) |
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CPU | 超低電圧版Mobile PentiumIII-M-700MHz |
メモリ | 192MB |
液晶 | 10.4インチTFT液晶 |
解像度 | 1024×768ドット/フルカラー |
HDD | 20GB |
光メディアドライブ | オプション |
通信 | モデム&LAN |
サイズ | 252(W)×199(D)×21(H)mm |
重量 | 約1.13kg |
OS | Windows 2000+SP2/Windows XP Professional(セレクタブル) |
Officeアプリ | - |