2月21日の記事でお伝えしていたアキハバラデパート2Fの書店「文教堂アキハバラデパート店」がオープンした。東日本旅客鉄道(株)(JR東日本)による買収直後だが、大きな混乱もなく開店。約1カ月ぶりに復活した“駅から徒歩0分の大型書店”に、朝から多くの客が訪れていた。
わずか1ブロックのコミックコーナー。18日オープンの専門店ではどんな大きさになるんでしょうか |
圧巻なのはその売り場面積で、あらかじめ“以前の倍以上”とアナウンスされていたが、実際に見てみると実に広い。2Fのほぼ半分が書店となっており、雑誌や新書、文庫本などが大量に並んでいる。18日のグランドオープンにあわせて3Fにオープンするコミック専門店「フジヤマコミックス」との兼ね合いからコミックコーナーは基本的に新刊のみのコーナーとしてスペースが絞られているのは発表どおり。PCやゲーム雑誌をはじめ、趣味の雑誌コーナーは広く取られているが、それ以上にフロア全体が広いため、かつてのようなどことなくマニアックな雰囲気は影を潜めている。
訪れている人に話を聞いてみると、これまでも“駅の書店”として通勤/通学時の乗り換えついでに利用していた人はほぼ全員が1日オープンを知っており、一様に「広くなって明るくなった」と声を揃えていた。アキハバラデパート側は1カ月のブランクでどれほど客が離れるか不安視していたようだが、常連客に関して言えばその心配は杞憂に終わりそう。一方で、非常連客の代表としてアキバのショップ店員に話を聞いてみると「え、一般書店なんてあるんですか?」「生まれ変わってアニメショップになるんじゃなかったんですか?」と、意外にもあまり知られていないようす。3Fのインパクトが一人歩きしてしまっているなか、常連客以外をどう取り込むかが今後のカギになりそうだ。
店内をレストラン街側から。「とにかく広い」のひと言 | “3Fのイメージ”の一部を担うコミック専門店18日オープン告知ポップが掲げられていた |