アドビシステムズ(株)は4日、コンシューマー向けデジタルビデオ編集ツール『Adobe Premiere LE 日本語版』を3月1日に発売すると発表した。アドビストア価格は9800円。
『Adobe Premiere LE 日本語版』のパッケージ |
同製品は、既存製品のプロフェッショナル向けデジタルビデオ編集ツール『Adobe Premiere 6.0』の簡易版と言えるコンシューマー向けソフト。日本のユーザーから「低価格なビデオ編集ツールを出してほしい」という要望が強いこと、日本国内でDVカメラが一般に普及していることなどから、今回パッケージ化したもので、日本のみでの発売となる。対応OSはWindows Me/2000/XP。
Adobe Premiere 6.0と同じエンジン/ユーザーインターフェースを採用しており、Premiere 6.0と同様のDVデバイスコントロールにより、パソコンのIEEE 1394端子とDV機器のDV端子を接続するだけでDVキャプチャーが可能。絵コンテの感覚で全体のラフカットをドラッグ&ドロップで組み立てられる“ストーリーボードウィンドウ”も搭載する。“ワークスペース”(作業スクリーン上のウインドーやパレットの配置)もカスタマイズ可能。
『Adobe Premiere LE 日本語版』の画面、ワークスペースはカスタマイズ可能 |
Premiere LEは、Premiere 6.0の基本機能をほぼ搭載しているが、フィルター効果やトランジション効果はほとんど外されている。Premiere 6.0に収録されているトランジション効果の数が75であるのに対し、Premiere LEでは15となっている。また、ビデオフィルター効果は備えていない。
入力フォーマットは、GIF、BMP、AIF、WAV、AVI、QuickTime、EPS、PCX、PSD。出力フォーマットはAVI、QuickTime、BMPで、CD-ROMやDVテープ、VHSテープへの出力が可能。
また、デジタルビデオ編集ツールの入門版という位置付けから、ユーザーガイドのほかに、ステップごとに操作手順を解説するCD-ROM付きハンドブックが付属する。CD-ROMには、ハンドブックの内容に添ったプロジェクトファイルやサンプル素材ファイルが収録されている。
なお、Premiere LEからPremiere 6.0へのアップグレード価格は5万円となっている。