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クレッセント、映像製作用パソコン『DVDig202』の無料セミナーを開催

2001年12月11日 21時59分更新

文● 編集部 田口敏之

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(株)クレッセントは11日、同社が11月12日に発表した映像製作用パソコン『DVDig(ディーブイディグ)202』に関する無料のセミナーを開催した。場所は秋葉原にある、同社とプロサイド(株)、(有)ディーアイジーが共同で運営するショールーム“Digi-Cast(デジキャスト)”。同社はDigi-Castで、セミナーやスクールなどを随時開催している。

『DVDig202』(左上)と、講師を務めたDigi-Cast執行役員の鈴木秀希氏
『DVDig202』(左上)と、講師を務めたDigi-Cast執行役員の鈴木秀希氏

『DVDig202』は、デジタルビデオ(DV)のエンコードとノンリニア編集、およびDVDのオーサリングなどが1台で可能な映像製作用パソコン。価格は99万8000円。

同製品は、三菱電機(株)のエンコーダーカード『EN-20』を搭載している。映像編集用ソフトウェアとしては、米アドビシステムズ社のDV編集ソフト『Adobe Premiere 6.0』、米Boris FX社の3D DVE(※1)ソフト『Boris FX 6.0』、米BigFX社のエフェクターソフト『FilmFX』、米in-sync社のカラーコレクションソフト『ViXen Pro』が付属する。またBGMの作成用に、米Sonic Foundry社の音楽作成ソフト『ACID PRO 3.0』が付属する。さらに、DVD-R/RWドライブを搭載し、ダイキン工業(株)のDVDオーサリングソフト『ReelDVD LE』によって、DVD-Videoの作成が可能となっている。

※1 デジタルビデオエフェクター。DV映像にさまざまな効果をほどこす。3D DVEは、立方体のそれぞれの面に映像を流すなどといった、3Dを用いた演出ができる。

主な仕様は以下の通り。CPUにPentium 4-1.7GHzを搭載し、チップセットはIntel 845チップセットを採用している。メモリーはPC133対応の512MB SDRAM。HDDはUltraATA/100対応で、システム用を60GBと、DV編集用を120GB(60GB×2)搭載している。DV編集用のHDDはRAID 0に対応し、データ転送速度を向上させている。グラフィックスカードには、カナダのMatrox Graphics社の『Millennium G550 32MB DualHead AGP』を採用している。本体サイズは幅200×奥行き580×高さ440mmで、重さは約12kgとなっている。

セミナーでは、同製品の特徴および各機能などの説明を行なった。講師は、Digi-Cast執行役員の鈴木秀希氏が務めた。

同氏は「製品の主な対象は、これまでベータカム(BETACAM)などを扱ってきた、全国のビデオプロダクションや、ブライダルビデオ制作会社といった、中小規模の映像制作会社。ここ1年から半年にかけて、映像制作業界がDVに転向し始めた。しかし、プロの要求に応える機器は、エンコーダーだけでも300万円を超えてしまう。そこで、エンコーダーにノンリニア編集ができる環境と、オーサリングができる環境を加えてワンパッケージにし、トータル100万円以下で映像制作事業が始められる製品を作った」

「同製品の最大の特徴は、三菱電機の『EN-20』を搭載していること。三菱電機のエンコーダーは、同社独自のエンコードチップを搭載しており、DV業界ではナンバーワンの声が高い。長時間の映像を扱う場合などに、エンコードのビットレートを下げてみると、他社製品との画質の違いが明らかにわかる。30分や40分の映像ならばいいが、ブライダルビデオ制作会社は、3時間や4時間以上に渡る結婚式の映像を編集しなければならないので、このレベルのエンコーダーが必要になってくる」

「映像編集の環境は、『Adobe Premire』だけでなく、結婚式などのめでたい席にふさわしい、派手なトランジションを演出できるプラグイン『Boris FX』や、フィルム映像のような効果が出せるエフェクター『FilmFX』などを揃えた。また、米Contour Design社のジョグシャトルコントローラー『ShuttlePRO』も付属し、今までS-VHSなどでリニア編集を行なっていた人も、違和感なく操作できるようになっている」と語った。

付属するジョグシャトルコントローラー『ShuttlePRO』。ドライバーソフトで、13個のボタンに、それぞれ自由に機能を割り当てられる
付属するジョグシャトルコントローラー『ShuttlePRO』。ドライバーソフトで、13個のボタンに、それぞれ自由に機能を割り当てられる

同製品の販売は、Digi-Castを運営している3社および、萬世電機(株)などの代理店経由で行なう。販売目標として、2002年3月までに、150台から200台の売り上げを見込んでいる。

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