コンパックコンピュータ(株)は11日、モバイルPentium III-1.06GHz-Mを搭載したA4ノートパソコン『Compaq Evo(イーヴォ) Notebook N600c』2モデルを発表した。価格はWindows 98SEモデル『P1066/14X/128/20/V/C/WB』が26万8000円、Windows 2000(SP2)モデルの『P1066/14X/128/20/V/C/NW』が27万8000円。出荷は10月下旬より順次開始する。
『Evo Notebook N600c』 |
N600cは、4月に発表した『Armada M700』の後継機種。今回の製品は米HP社と米コンパックコンピュータ社が合併に合意する以前から計画していたもので、それによる影響はないという。
N600cは、5月に発表した『Compaq EVO Notebook N400c』と同じく、本体上面にオプジョン装着用の“マルチポート”を実装する。マルチポートでは現在、BluetoothモジュールおよびIEEE802.11b無線LANモジュールをオプションとして提供している。コネクターの形状は独自形式だが、電気的な使用はUSB。
“マルチポート”。これは無線LANモジュール |
モジュールを外してみた。モジュールの正確な重量は不明だが、それほど重いものではなく、装着したからといってバランスを崩したり、持ちにくくなったりすることはなかった |
また、“デュアルポイント”として、タッチパッドとポイントスティックの2種類の入力デバイスをサポートしている。CPUはモバイルPentium III-1.06GHz-Mで、チップセットはIntel 830MP、グラフィックスチップはカナダATIテクノロジーズ社のMOBILITY RADEON(16MB DDR SDRAM)。14.1インチTFTカラー液晶ディスプレー(1024×768ドット、1677万色)、128MBのSDRAM(PC133対応)、20GBのHDD、8倍速DVD-ROMドライブ(CD読み込み最大24倍速、マルチベイに搭載し、他の機器と交換可能)などを搭載する。
装備するインターフェースは10BASE-T/100BASE-TX、PCカードスロット(Type III×1またはType II×2)、56kbpsモデムポート(V.90対応)、IrDAポート、USBポート×2など。リチウムイオンバッテリーを搭載し、消費電力は最大38Wで、バッテリー駆動時間は約4時間。充電に要する時間は電源OFF時で約2時間、ON時では約5時間。本体サイズは幅307×奥行き250×高さ31mmで、重量は約2.2kg。プレインストールするOSは、モデル『P1066/14X/128/20/V/C/NW』がWindows 2000(SP2)だが、“Windows XP Ready PC”として、Windows XPにスムーズに移行できるという。モデル『P1066/14X/128/20/V/C/WB』はWindows 98 SEとなっている。