未発表のまま製品だけが登場し、その名称やパフォーマンスについての憶測が飛び交っていた、AMDの新型CPUが、正式に「Athlon XP」として発表された。同製品はAthlon MPと同じ「Palomino」コアを持つCPUで、XPは「eXtreme Performance」の略。その名のとおり、パフォーマンスデスクトップ向け、という位置づけのCPUだ。
1500+を中心に、各店それなりの数を確保しているようだ |
製品ラインナップはAthlon XP 1800+/1700+/1600+/1500+の4つ。それぞれ実クロックは1.53GHz/1.47GHz/1.4GHz/1.33GHzである。“1xxx+”という文字列は日本AMDによると「モデル・ナンバー」であり、この数字が意味するのは、Athlon XP同士の相対的な速度差であるという。つまり、特定のCPUに対する「P-Rating」のような数値ではないというわけ。日本AMDによると、モデル・ナンバーは、従来のGHz/MHzといった表面的な数字に代わって、異なるアーキテクチャを持つCPU間の実効性能を比較できる指標になるとしているが、分かりづらさが残るのは否定できないところだ。
このため、各ショップの評価も「結局、Pentium 4より速いのか遅いのか分からないし、クロック表記のThunderbirdと何も変わらない」「『モデル・ナンバー』なんだったら、1800+なんて中途半端な数字じゃなく、明らかに速そうな『2400+』とかにすればよかったのに」など、あまり好意的ではないものが主流。モデルナンバーの横に実クロックを併記しているショップも少なからず見られた。
しかし、いずれにせよAthlonシリーズがより高速化したのは紛れもない事実。仕様の詳細が発表され、また同時に国内代理店版が各店に入荷したことで入手性も高くなった本日10日付けの、どこよりも新しい価格情報を次のページからお届けしよう。現行製品の価格と比較しながら、購入の参考にしてほしい。