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米AMD、“Palomino”コア搭載の『AMD Athlon XP Processor』を発表

2001年10月09日 23時59分更新

文● 編集部 佐々木千之

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米AMD社は9日(現地時間)、“Palomino”コアを搭載したデスクトップ向け新プロセッサー『AMD Athlon XP Processor』を発表した。Athlon XPにおいては、クロック周波数表示をやめ、その代わりに“model number”と呼ぶ数字を付加している。

『AMD Athlon XP Processor』
『AMD Athlon XP Processor』(写真は1600+。秋葉原では先週末からパソコンショップの店頭でフライング販売が始まっていた)

今回発表した製品は『AMD Athlon XP Processor 1800+』『同 1700+』『同 1600+』『同 1500+』の4種類で、価格は順に252ドル(約3万300円)、190ドル(約2万2800円)、160ドル(約1万9200円)、130ドル(約1万5600円)となっている。

Athlon XPは、0.18μmプロセス技術でドイツの“Fab30”で製造される。キャッシュメモリー容量は、1次キャッシュ128KB、2次キャッシュ256KBで、従来のAthlon(Thunderbirdコア)と同じ。コア電圧は1.75Vで、ダイの面積は128mm2、トランジスター数は3750万。FSBは266MHzで、3D/マルチメディア拡張命令として“3DNow! Professional”をサポートする。名称の“XP”は“eXtreme Performance”を意味するとしている。パッケージはOPGA(Organic Pin Grid Array:有機PGA)のSocket Aを採用している。OPGAは低インピーダンスで価格も低いという。

Athlon XPでは、Palominoコアの特徴である、9命令同時発スーパースカラー・マイクロアーキテクチャー、完全にパイプライン化されたスーパースカラー浮動小数点演算ユニット、ハードウェア(回路)によるデータプリフェッチ機能、エクスクルーシブ&スペキュラティブ・トランスレーション・ルックアサイド・バッファー(TLB)をまとめて、“QuantiSpeed Architecture”と呼んでいる。

これまでのクロック周波数表示に替えてmodel number表示とした理由として、「クロック周波数はパフォーマンスを表わす要素の1つに過ぎない。本当のパフォーマンスはクロックと、クロックあたりの命令処理能力の積である」としている。なお、Athlon XPのプロセッサー上にはmodel numberのみでクロック周波数は表示していないが、AMDの資料によると、Athlon XP 1800+が1.533GHz、同 1700+が1.467GHz、1600+が1.400GHz、1500+が1.333GHzとなっている。

同社はmodel numberは、さまざまなアプリケーションベンチマーク結果から導いた相対的な実効性能のを示すものとしており、直接クロック周波数を示すものではないとしているが、Athlon XP 1800+は、Pentium 4-1.8GHzの性能を凌駕するものであるとしており、Athlon XP 1800+はPentium 4-1.8GHzよりもアプリケーションを動かした場合およそ25%高速であるとしている。

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