国内発表からわずか3日でAthlon XP 1500+のリテールボックスが発売になった。これまでのシルバーとは大きく異なる、モスグリーンをベースにしたパッケージが人目を引いている。
変わったのは色だけではない。パッケージ表面左下のロゴマークをはじめ、パッケージ上の至る所に、Palominoコアの特徴である“QuantiSpeed Architecture”(※1)の文字が躍っており、クロックではなく、実際の性能で勝負したいAMDの意気込みが伝わってくる。もちろん、従来製品でクロックが表記されていた黒い帯部分に刻まれているのは「1500+」のモデル・ナンバー。モデル・ナンバーの近くには小さい文字で実クロックである1333MHz(1.33GHz)の数字が見えるものの、それもやっぱりQuantiSpeed Architectureの文字よりも下に置かれているというのは意味深である。
そんなパッケージにはCPUと、Athlon-1.4GHzに付属のCPUクーラーによく似た、おそらくTaisolによるものと思われるアルミ製クーラーがプラスチックケースに守られて入っているのだが、それとは別に、Athlon XPではじめて、初心者に向けたCPU取り付けマニュアルを同梱している。フルカラーでひとつひとつ丁寧にAthlon XPのハードウェアセットアップ方法を解説しているマニュアルは日本語を含む10カ国語版。「これだけはしてはいけない」という箇所は特に詳しく解説してあるあたり、「コア欠け」や「焼き鳥」、「マザーボードの配線断絶」などといったトラブルへの配慮がうかがえる。リテールボックスは安心感からか初心者の人気が高いだけに、AMDの姿勢は大いに評価できるところだ。
実売価格は1万7980円~1万8800円。バルク版と比べて2000円程度高いものの、クーラーやマニュアルを同梱するのを考えれば適正価格と言えるだろう。AMDのリテールボックスというと、どうしても品不足と切っても切れない仲だが、いまのところは各店とも完売するような状態にはないとのこと。なお、1600+/1700+/1800+のリテールボックスも近日中に入荷予定となっているようだ。
価格 | ショップ |
---|---|
\17,899 | TSUKUMO eX. |
\17,980 | TWOTOP 1号店 |
\18,300 | パソコンハウス東映 |
\18,450 | DOS/Vパラダイス秋葉原3号店Let's |
\18,470 | フェイス |
\18,500 | T-ZONE.PC DIY SHOP |
\18,800 | 高速電脳 BLESS 秋葉原本店 |
Duron-1.1GHzのバルク品も一部ショップに入荷
一方、1日に発表されていたDuron-1.1GHzのバルク品が一部ショップに入荷した。Duron-1.1GHzは従来製品であるDuron-1GHzと同じく“Morgan”コアの製品で、SSEをサポートする3D命令「3D Now! Professional」に対応するのが特徴だ。Athlon XPの陰に隠れてはいるが、安価にバランスの取れた高性能CPUを組みたいというのなら、十分選択肢に入るCPUと言えるだろう。価格はDOS/Vパラダイス秋葉原2号店で1万1280円、DOS/Vパラダイス秋葉原本店で1万1400円、TSUKUMO eX.で1万1499円、高速電脳で1万1800円。
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