Pentium 4に世間が騒いでいるこの時期に、一見何の変哲もなさそうなPentium IIIの新製品が登場した。
Pentium III-1.1GHz。FSBは100MHz、内部クロックはその11倍という怪しいPentium IIIである。
Intelの最新(2001年6月版)データシートにはしっかりその存在が記載されているものの、登場したのはバルク版だ。CPUパッケージはIHS(Integrated Heat Spreader)なしのFC-PGA、コアはCuppermineのcD0ステップでコア電圧は1.75Vと、ごくごく普通のPentium IIIである。S-Specは“SL5QW”。Pentium 4が値を下げ、Pentium IIIもTualatinコアに主力が移り、Celeronもすでに1.1GHzに到達している以上「今さら」感がなくはないが、とりあえず現在手に入るFSB100MHzのCPUとしては、最速といえる。
価格はコムサテライト2号店で2万5780円、PCiN秋葉原で2万5800円。Celeron-1.1GHzのざっと倍、TualatinコアのPentium III-1.13GHzの約2000安となっており、コストパフォーマンスはイマイチといえる。
が、Cuppermineが1.13GHzの回収以来やっと1GHzを越えたという意味では感慨深いものがある……かも?
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