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一條助教授「伝統的企業にこそインターネットは力」――Oracleのイベントから

2001年03月02日 17時41分更新

文● ASCII24 Business Center 高島茂男

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日本オラクル(株)は3月2日、都内においてイベント「Oracle B2B Collaboration Day」を開催した。基調講演で一橋大学大学院社会学研究科の一條和生助教授は、「伝統的企業にこそ、インターネットは力だ。それを活用できるかどうかは企業の変革力次第」と語った。


崩壊したドットコム企業にはワケがある

冒頭、日本オラクルの新宅正明社長が、「2001年は“マーケットプレイス”から“ビジネスプレイス”へシフトする年だ。本当の価値はn:nではなく、1:nが最大化する。1:nの緊密なコラボレーションをOracle E-Business Hubと同 Suitで提供していく」と、オラクルのB2B戦略を紹介した。

講演する新宅社長日本オラクルの新宅正明社長

新宅社長に続いて壇上に立った一條助教授は、米国のドットコム企業の崩壊から得た教訓から話し始めた。

崩壊したドットコム企業とそうでなかった企業ではどこが異なっていたのかというと、次の3モデルを兼ね備えていなかった企業が崩壊したのだという。

  • ビジネスモデル
  • 収益モデル
  • 業務推進モデル

同氏は、「ビジネスとマネジメントは異なるものだ。伝統的な企業であれ、ドットコム企業であれ、経営力というのが鍵であることに違いない」と、ビジネスモデルだけで注目され経営力を持っていなかったドットコム企業だから崩壊したのだと説明した。


伝統的企業にこそインターネットは力

一條氏は、「トラディッショナルカンパニー、伝統的企業がどれだけクリック&モルタルに対応していけるかが経済成長の鍵だ。インターネットは伝統的企業にこそ、競争力を高めるための最高の手段だと米General ElectricのCEO John F.Welch, Jr氏は語っている」と、語った。

「しかしそれは簡単なことではない。ITはコスト削減の面が取り上げられがちだが、売り上げを伸ばす工夫と、コストを削減することの両方が必要だ。コスト削減だけでは縮小均衡でしかなく、組織のパワーも落ちてくる。新しい価値の創造が必要で、それにインターネットがまさに使えるんだと強調したい」と、述べた。

講演する一條助教授一橋大学大学院社会学研究科の一條和生助教授

新しい価値の創造には企業の変革が不可欠

「オープンで透明性の高いインターネットでは企業の文化もそうでなければネットビジネスの成功はない。ここで日本企業にとっては、旧来の日本的経営を乗り越えられるかどうかという問題になる」

「インターネットを活用した新しい価値の創造が成功するかどうかは、企業の変革力に懸かっている。B2Bの価値を創造するには、企業の変革、リーダーシップがないと成功しない」と、講演を締めくくった。

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