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エムステーション、Jside.comのサービス移管について説明

2001年02月27日 16時35分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)エムステーション・ドットコムは27日、(株)光通信の子会社である(株)ジェイサイド・ドット・コムが運営していたコミュニティサイト“Jside.com”のサービス移管に伴う新規事業について発表した。

エムステーション・ドットコムは、コミュニティサイト“エムスタ”などを運営するグループ企業の持ち株会社。光通信は14日付けでJside.com事業をエムステーションに譲渡すると発表、エムステーションは、Jsideで利用されているハードウェアに2億円、営業権および商標権に1億円、計3億円を光通信側に支払い清算、Jside.comの運営事業を引き継いだ。Jside.comの会員ユーザー数は58万人。

金会長と後閑社長エムステーション・ドットコムの代表取締役会長である金鎭浩(キム・ジンホ)氏(左)と、同代表取締役社長の後閑真英氏(右)。後閑氏はJsideの譲り受け金額に関し「Jsideはハードウェアだけでも何十億円かけていた。われわれの事業を成長させるにあたりハードの増強は不可欠、2億円でも安い買い物だ。商標権の1億円もJsideユーザー58万人を獲得できるとなれば高くはない」とコメント

“エムスタ”は、掲示板やチャットサービスなどを提供するコミュニティサイト。サイト上でゲームをプレイしたり掲示板に面白い書き込みをしたりするとポイントが発生し、そのポイントでキャッシュバックする“ポイントCRM”を導入している。1ポイントを1円換算し、3000ポイント(3000円)を1口として現金を会員ユーザーの口座にキャッシュバックする仕組み。また、提携している一般の店舗(加盟店)用の割引クーポンサービスも行なっている。

また、パートナー企業である(株)アプラスが『エムスタ・キャッシュバックカード』を2月に発行した。このエムスタ・キャッシュバックカードは、クレジットカードにエムスタのキャッシュバック機能を付加したもの。毎月のカード請求金額に対し、0.5%をエムスタポイントでキャッシュバックできる(ただしキャッシングは除く)。

さらに、エムスタの提携サイトで買い物をする際にエムスタ・キャッシュバックカードを利用すると買い物金額の最大3.5%をエムスタポイントでキャッシュバックできるという。現在発行されているのはJCBカードだが、アプラスは今後同様のマスターカードやVISAカードも発行するとしている。

同社は、これらのポイントサービスを、Jside.comユーザーにも提供するという。新Jside.comのプレオープンは4月1日、グランドオープンは5月1日。昨年大橋巨泉氏のTVCMで一躍有名になったJsideのブランド力を取り込み、オンラインとオフラインを融合したビジネスを展開するという。Jside.comでは特に携帯電話での利用ユーザーが多いため、それらのユーザーに適したサービスを提供したいという。当面はコミュニティ自体を活性化させ、徐々に地域密着型コミュニティサイトへと移行させていくとしている。

都内で行なわれた発表会で、エムステーション・ドットコムの代表取締役会長である金鎭浩(キム・ジンホ)氏は、「Jsideの営業権を引き受けるにあたり、インターネット企業がほとんど倒れている中で、なぜアグレッシブに投資してビジネスを展開するのかと聞かれた。われわれは資本の形が産業資本から知的資本に、知的資本から関係資本に移り変わったと考える。顧客と顧客をつなぐネットワークは強力な力を発揮する。ネットワークは今後まったく違った形に発展するだろう。われわれはインターネット企業ではなくコミュニティマーケティング企業であり、オンラインとオフラインを統合して新しいビジネス市場を創出する」と説明。

また、同社と光通信の資本関係に関しては、「韓国にいたときは光通信はいい会社だと思っており、来日したときに光通信と資本関係にある企業のOBMと会社を設立した。その後、光通信と資本提携してしまうと株式上場するのも難しいし、怪しい会社と思われると聞いたが、すでにやってしまったことだからどうしようもない。光通信と資本提携にあることを否定する気はない。光通信の営業力がわれわれグループの発展に大きく寄与できると期待している」としている。

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