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日本NCR、CRMの新製品とブロードビジョンとの提携を発表

2001年02月15日 17時34分更新

文● ASCII24 Business Center 高島茂男

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データウェアハウスの日本NCR(株)は15日、都内のホテルにおいて、プライベートショー「NCR Solutions Forum 2001」を開催した。期間は16日まで。その開催にあわせて、CRM(Customer Relationship Management)の新製品「Teradata CRM Solution Vesion4」と、日本ブロードビジョン(株)との提携を発表した。

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「NCR Solutions Forum 2001」ゼネラルセッションの様子

「差別化は情報でしかできない」

「NCR Solutions Forum 2001」で基調講演を行なった米NCR Teradata部門COOのMark Hurd(マーク・ハード)氏は、「製品やサービスの差別化は難しくなってきた。真似をするのは簡単なことだ。差別化、区別をすることは情報でしかできない」と、情報・データ分析の必要性を説いた。

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Teradata部門COOのMark Hurd氏。背景に見えるTeradata部門の新しいロゴは、Teradataのスピードとイノベーションを前面に、NCRの安心と信頼性のイメージをあわせて表わしたものという

「市場で何が必要とされているかというと、情報や知識を1つに集約したいということと、パートナーやカスタマーと情報を共有できる、より専門化したアプリケーションだ」

「答え(=ビュー)を共有するコラボレーションコマースは徐々に広まりつつある」

同社のCRM製品は、米Federal Express(FedEx)やホーム用品小売大手のLowe'sなどで導入され、高い投資回収率(ROI)を示しているという。

Hurd氏は、「意思決定を迅速、的確に行なえる情報武装を図りたい企業を助けていくのがTeradataの仕事」と講演を締めくくった。


CRM全体をカバーする製品

同日発表されたCRM製品「Teradata CRM Solution Version4」は、従来製品「Relationship Optimizer」と、昨年4月に買収した米Ceresの顧客行動のパターン分析・予測機能を組み合わせた製品だ。「コールセンター、SFAなど部分的なものでなく、CRMのプロセスループのすべてを1つの製品で完結できる」(日本NCRテラデータ事業本部CRMソリューション統括部長の金井啓一氏)という。

同製品は、次の6つの主要モジュールで構成されている。データウェアハウスエンジンには同社の「Teradata @active Warehouse」(別売り)を利用する。

  • 分析
  • モデリング
  • コミュニケーション
  • パーソナライゼーション
  • 最適化
  • インタラクション

価格は1600万円~で、6月に出荷の予定だ。日本NCRでは年間60システムを販売したいという。


日本ブロードビジョンと業務提携

日本ブロードビジョンとの提携は、昨年11月に両米社が合意したグローバルな提携に基づくものだ。それは、両社あわせて1700万ドル(約20億円)と投資して、両社製品間の統合についての研究・開発、共同のマーケティングを行なっていくという内容だった。

日本においては、共同マーケティングや営業支援、技術支援、セミナーの共同開催などを行なっていくほか、「eCRMセンター」(仮称)の設立を計画しているという。

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日本ブロードビジョンの代表取締役である坂寄嗣俊氏、日本NCR代表取締役の上田寿男氏(左から)

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