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F5ネットワークス、同社初のウェブキャッシュサーバー製品を発表

2000年08月29日 18時52分更新

文● 編集部 佐々木千之

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『EDGE-FX』19インチラックマウントサイズで、高さは2U

F5ネットワークス ジャパン(株)は29日、同社初のウェブキャッシュサーバー製品『EDGE-FX(エッジ・エフエックス)』を発表した。価格は195万円で9月に出荷開始予定。販売は(※1)同社代理店を通じて行なわれる。

※1 (株)エヌ・ティ・ティ エムイー(NTT-ME)、ニチメンデータシステムズ(株)、東京エレクトロン(株)の3社。

F5ネットワークス ジャパン代表取締役社長のティム・グッドウィン(Tim Goodwin)氏

EDGE-FXは、ウェブサーバーへのトラフィック状況を改善する“リバース・プロキシ・キャッシング”、ネットワーククライアントのインターネットへのトラフィック状況を改善する“フォワード・プロキシ・キャッシング”、同社の負荷分散製品『BIG-IP』を追加することで、コンテンツフィルタリング機能とフォワード・プロキシ・キャッシングと同等のキャッシング機能を提供できる“トランスペアレント・プロキシ・キャッシング”の3つのモードを備える。また、EDGE-FX1台で1秒間に800リクエストの処理能力と、80Mbpsのスループット能力を備える。ハードウェアの細かな仕様については現時点では不明。

EDGE-FXと同様の機能を備えたウェブキャッシュ製品は、シスコシステムズやIBM、コンパックコンピュータ、インテルなどから発売されている。この市場に新たに参入することについて、米F5ネットワーク社プロダクトディベロップメントディレクターのダン・マット(Dan Matte)氏は「EDGE-FXは後発の製品となりますが、ウェブキャッシュ製品の市場は、2003年に米国だけで20億ドル(約2100億円)、世界全体では80億ドル(約8500億円)に達すると見られており、チャンスは大きいと考えている。EDGE-FXを発売するにあたっては、後発であることを考慮して非常にアグレッシブな価格設定とした。キャッシュ製品のコストパフォーマンスの指標として使われる、1秒間に処理できるリクエストの数を価格で割った値では、既存のどの製品よりも良い数値(80Req/Sec/$1000)となっている」と述べた。

米F5ネットワークス社プロダクトディベロップメントディレクター、ダン・マット氏

さらに「EDGE-FXを当社の定評のあるインターネットトラフィックとコンテンツマネージメント製品群と合わせて使用することで、シームレスに稼働させることができ、管理面で大きなメリットとなる」と述べ、コストパフォーマンスの良さと、既存製品との連携することのメリットを強調した。

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