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合計50万曲の洋楽・邦楽の検索が可能

リッスン・ジャパン、インターネット上の音楽コンテンツを自由に検索できるウェブサイトを開設

2000年08月02日 20時23分更新

文● 編集部 小林久

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米リッスン・ドット・コム社はトランスコスモス(株)と共同で、同社の日本法人「株式会社リッスン・ジャパン」を設立。同社が米国で展開する音楽配信サイト“Listen.com”の日本語版“Listen Japan”のサービス提供を開始した。

Listen Japanのトップページ

Listen Japanは、インターネット上に散在するダウンロード可能な音楽データを独自に分類・整理し、ユーザーが自由に検索できるようにするサービス。約6万5000人のアーティスト/約50万曲の楽曲検索が可能なほか、同社専属の音楽ライターによるレビュー記事や推薦アーティスト、ダウンロードランキング、読者レビューなどのコンテンツも用意する。

同社は、ラジオ局の(株)エフエムジャパン(J-WAVE)、CD販売のタワーレコード(株)、(株)ポニーキャニオンなど4社のレコードレーベル(※1)、国内の8つの音楽配信サイト(※2)と提携し、検索可能なコンテンツやレビューの整備を行なう。また、J-WAVEでオンエアされた楽曲が検索できる“SOUND SEARCH”やタワーレコードのCDオンライン販売サイトとの連携、9月に日本語版サービスを開始する“Shockwave.com”を皮切りとした、ポータルサイト/携帯電話キャリアへのコンテンツ提供なども検討しているという。

本日行なわれた発表会には、米国本社のCEOを務めるロブ・レイド(Rob Reid)氏が出席。「現在オンライン上には100万を超える楽曲、10万人のアーチスト、1000の配信サイト、100のレーベルがあり、目的のコンテンツにたどり着くのが非常に困難になっている」と、インターネット上の音楽コンテンツを網羅的に検索できるポータルサイトの必要性を説いた。

発表会に出席した米リッスン・ドット・コム社CEOのロブ・レイド氏

同氏は、米国でサービスを提供している“Listen.com”の特徴として、ファイル形式/レーベル/サイト/ジャンル/有料・無料を問わず検索できる包括的なサイトである点、ロボット型検索ではなく、人間の手で編集された良質なコンテンツが用意されている点、Yahoo!、Lycos、Exciteを始めとした100以上のポータルサイトにコンテンツ提供の実績がある点などを挙げた。

また、Listen.comで提供される音楽データの情報は、すべて合法的な有料/無料の音楽配信サイトのリンクとして提供される。米リッスン・ドット・コム社はその点が認められ、音楽配信サイトとしては初めて、米国の5大メジャーレーベル(※3)のすべてから出資を受けることができたという。Listen.comの楽曲情報は、XMLスキームを介して音楽配信サービスのデータベース更新がリアルタイムに反映される仕組みになっている。

なお、Listen Japanのホームページでは、現在ジャンルから検索する“ディレクトリー検索”と“アーチスト名”を利用したキーワード検索のみが利用できるが、今後は曲名からの検索機能の充実や独自の切り口での特集記事の提供なども行なっていくという。

専属のスタッフが執筆したレビュー記事の参照やわかりにくいジャンル名の解説なども参照できる。このほか、“マイページ登録”やコメント投稿など、コミュニティーサイトとしての側面も持っている。
※1 (株)徳間ジャパンコミュニケーションズ、日本クラウン(株)、(株)バップの4社

※2 INDIES MUSIC.COM、MP3 JAPAN、マイメロディ、MusicWeb、Music.co.jp、Music Watch、Music Online、Liquid Audio Japanの計8サイト

※3 ソニーミュージック、BMGエンターテイメント、EMIレコーディド・ミュージック、ユニバーサル・ミュージックグループ、ワーナー・ミュージックグループの5社

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