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ソニー、最新技術を駆使した都市型複合エンターテインメント施設“Mediage”をお台場にオープン

2000年04月19日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ソニー アーバン エンタテインメント(株)は、東京/港区のお台場に都市型複合エンターテインメント施設“Mediage(メディアージュ)”を4月21日にオープンすると発表、4月18日に報道関係者向けのプレスプレビューを行なった。

Mediageは、お台場に4月1日オープンした“アクアシティお台場”内に、約3分の1のスペース(6フロアー/合計2万7000m2)を利用て作られた複合エンターテインメント施設。13スクリーンの複合映画館(マルチプレックス)、有料アトラクション、カフェレストラン/ショップで構成されている。

映画館やアトラクションを利用するには、ICカード“メディアージュファンカード”を購入する必要がある。プリペイド方式のICカードで、Mediage3階のアトラクションカウンターかシネマカウンターで、氏名を登録することで発行される。ICカードの残高が不足した場合は、施設内の各所に設置された再入金専用機やカウンターで入金すると、継続して利用できる。

デジタルプロジェクター常設装備のシネマコンプレックス

Mediageの目玉である複合映画館“シネマメディアージュ”は、通常のフィルムプロジェクターに加え、デジタルプロジェクターを日本で初めて常設装備した劇場。Mediageの1~2階に位置し、13スクリーン/合計3034席を備えたシネマコンプレックスだ。

“シネマメディアージュ”カウンター
“シネマメディアージュ”カウンター



デジタルプロジェクターはソニー製の『VPD-LE100』で、デジタルコンテンツの内容や規模に応じて13スクリーンすべてで利用できる可動式となっている。衛星による映画/音楽/スポーツのライブ中継や、さまざまなデジタルコンテンツの上映が可能になるという。2000年後半には、フルデジタルのCGアニメーション映画『BLOOD』が上映される予定。

スクリーンは、CS(シネマスコープ)、VV(ビスタビジョン)、EV(ヨーロピアンビスタ)、SD(スタンダード)の4形式に対応している。映像音響設備は、ソニーの最新型サウンド方式SDDSのほか、SRD-EX、DTSなどの方式に対応、遮音性能は従来のコンサートホールレベル以上の“NC-25レベル”という。

料金は一般が1800円、学生が1500円、子供/中学/シニアが1000円、ゆったり座れるプレミア席が3000円、2人用のスーパープレミア席が6000円。2階にはプレミア/スーパープレミア席専用のラウンジが用意されている。スーパープレミア席のチケットは、インターネットの専用ウェブサイトで購入可能となっている。

プレスプレビューで行なわれたデジタルプロジェクターを用いたデジタル映像のデモンストレーション。写真ではわかりずらいと思うが、映像の美しさは通常のフィルム映像とは比較にならない。まるで自分がその場にいるかのような臨場感だ
プレスプレビューで行なわれたデジタルプロジェクターを用いたデジタル映像のデモンストレーション。写真ではわかりずらいと思うが、映像の美しさは通常のフィルム映像とは比較にならない。まるで自分がその場にいるかのような臨場感だ



大人も子供も楽しめるアトラクション施設


アトラクションのひとつである“Where the Wild Things Are”。米の絵本作家“モーリス・センダック”の『かいじゅうたちのいるところ』をモチーフにしたウォークスルー型のアトラクション。来場者は主人公の男の子マックスとなって、絵本の世界を体験できる。3~4階に位置する。料金は800円
アトラクションのひとつである“Where the Wild Things Are”。米の絵本作家“モーリス・センダック”の『かいじゅうたちのいるところ』をモチーフにしたウォークスルー型のアトラクション。来場者は主人公の男の子マックスとなって、絵本の世界を体験できる。3~4階に位置する。料金は800円



キャラクターマスコット“ドレミマコト”と“ドレミマコ”に、作詞/作曲/演奏といった音楽修行をさせ、スターに育てる交流/育成型アトラクション“Star Adventure”。来場者はキャラクターといっしょに音楽修行ポイントを巡り、曲を完成させていく。他の来場者と無線通信で“交流”することで、キャラクターのスター性を高めることも可能。育成データは専用カード“スターライセンス”に記録させることで、次の来場時に続きから進められる。4~6階に位置する。料金は600円
キャラクターマスコット“ドレミマコト”と“ドレミマコ”に、作詞/作曲/演奏といった音楽修行をさせ、スターに育てる交流/育成型アトラクション“Star Adventure”。来場者はキャラクターといっしょに音楽修行ポイントを巡り、曲を完成させていく。他の来場者と無線通信で“交流”することで、キャラクターのスター性を高めることも可能。育成データは専用カード“スターライセンス”に記録させることで、次の来場時に続きから進められる。4~6階に位置する。料金は600円



  

記者が選んだマスコットは、ロック界の女王を目指すローラ(女性/AB型)。本体背面にポケットステーションを搭載しており、このポケットステーションを操作して、音楽修行や、他の来場者と無線通信による“交流”を行なう。アトラクション終了時には修行の結果を印刷した卒業証書がもらえる記者が選んだマスコットは、ロック界の女王を目指すローラ(女性/AB型)。本体背面にポケットステーションを搭載しており、このポケットステーションを操作して、音楽修行や、他の来場者と無線通信による“交流”を行なう。アトラクション終了時には修行の結果を印刷した卒業証書がもらえる



フランスのイラストレーター“ジャン・ジロー・メビウス”デザインのゲームセンター“Airtight Garage”。ビデオゲームを39台配置するほか、35台のばとるぽっどに乗り込み戦う通信対戦型ライドシミュレーション“BADLANDS”、来場者が4チームに分かれて“オーブ”を奪い合う通信対戦型アクションシューティングゲーム“QUATERNIA”、映像に連動したボウルを手元で操作するバーチャルボウリング“CYBERBOWL”が用意されている。ゲーム筐体は米国製という。5階に位置する。料金は入場料が800円。CYBERBOWLの利用料が800円
フランスのイラストレーター“ジャン・ジロー・メビウス”デザインのゲームセンター“Airtight Garage”。ビデオゲームを39台配置するほか、35台のばとるぽっどに乗り込み戦う通信対戦型ライドシミュレーション“BADLANDS”、来場者が4チームに分かれて“オーブ”を奪い合う通信対戦型アクションシューティングゲーム“QUATERNIA”、映像に連動したボウルを手元で操作するバーチャルボウリング“CYBERBOWL”が用意されている。ゲーム筐体は米国製という。5階に位置する。料金は入場料が800円。CYBERBOWLの利用料が800円



シミュレーションライド型アトラクション“The Beatles' Yellow Submarine Adventure”。来場者30人がイエローサブマリンに乗り込み、石にされたペーパーランドを救うたびに出る。6階に位置する。料金は800円
シミュレーションライド型アトラクション“The Beatles' Yellow Submarine Adventure”。来場者30人がイエローサブマリンに乗り込み、石にされたペーパーランドを救うたびに出る。6階に位置する。料金は800円



So-netのカフェもオープン


5階にあるソニーコミュニケーションネットワーク(株)のカフェ“Communication Port“www.”so-net/cafe(コミュニケーションポート トリプルダブリュ ソネットカフェ)”(略称“www.”(トリプルダブリュ))。VAIOノートの貸し出しをしており、カフェ内に設置された無線LAN経由でインターネットを体験できる。貸し出し料金は、So-net会員は無料、会員以外は1時間500円。また、カフェ内のいたるところにライブカメラが設置されており、カフェの様子や、カフェ内で催されるイベントを、インターネットでライブ中継する。さらに全長約30mのLED(電光掲示板)を設置しており、“www.”専用ホームページからユーザーが入力したメッセージが、LEDにそのまま流れる仕組みとなっている
5階にあるソニーコミュニケーションネットワーク(株)のカフェ“Communication Port“www.”so-net/cafe(コミュニケーションポート トリプルダブリュ ソネットカフェ)”(略称“www.”(トリプルダブリュ))。VAIOノートの貸し出しをしており、カフェ内に設置された無線LAN経由でインターネットを体験できる。貸し出し料金は、So-net会員は無料、会員以外は1時間500円。また、カフェ内のいたるところにライブカメラが設置されており、カフェの様子や、カフェ内で催されるイベントを、インターネットでライブ中継する。さらに全長約30mのLED(電光掲示板)を設置しており、“www.”専用ホームページからユーザーが入力したメッセージが、LEDにそのまま流れる仕組みとなっている



モモも応援に登場モモも応援に登場



1階から6階まで約40mの吹き抜け(アトリウム)。アトリウム全体には、鳥や虫の鳴き声、小川のせせらぎ、鐘の音などオリジナルの環境音楽が常時流れている。この環境音楽は、ソニーのスーパーオーディオCDを使って作成している1階から6階まで約40mの吹き抜け(アトリウム)。アトリウム全体には、鳥や虫の鳴き声、小川のせせらぎ、鐘の音などオリジナルの環境音楽が常時流れている。この環境音楽は、ソニーのスーパーオーディオCDを使って作成している



大沢社長「居心地のいい場所を提供する」

ソニー アーバン エンタテインメントは、プレスプレビュー中、シネマメディアージュ内でプレスカンファレンスを行なった。

ソニー アーバン エンタテインメントの大沢社長
ソニー アーバン エンタテインメントの大沢社長



同社代表取締役社長の大沢知之氏は、「施設を魅力あるものにするためには、建物やコンテンツも重要だが、いちばん大事なのは、施設の中にいる人」

「従業員はもちろん、来場客自体が、他の客を中に引き入れる誘因となるのだ。中に気持ちのいい人がいれば入りたくなるだろう。中にいる人が楽しく過ごせて、客を引っ張ってくる場所を基本コンセプトとして作ってきた」

「人間はイメージを持ってメッセージを発していく。“メディア”“イメージ”“メッセージ”が“メディアージュ”の語源だ。居心地のいい場所を作ったので、できるだけ長くいてほしい」と語った。

大沢社長(中央)と、Mediageのイメージキャラクターである“いろいろ式部”。10代の女性14人で構成されており、Mediage内で彼女たちと会うことが可能。リーダーの品田ゆいさんは「Mediageは楽しいところがいろいろあって、私自身が楽しんでしまいそうです」とコメント
大沢社長(中央)と、Mediageのイメージキャラクターである“いろいろ式部”。10代の女性14人で構成されており、Mediage内で彼女たちと会うことが可能。リーダーの品田ゆいさんは「Mediageは楽しいところがいろいろあって、私自身が楽しんでしまいそうです」とコメント

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