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ハードウェアに特化したLinuxの先駆け? ABITによるABITマザーボードのための「Gentus Linux」

2000年02月22日 00時00分更新

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 ABIT Computerは2月21日、同社のマザーボードに特徴的な機能 ――特に、ATA/66コントローラのサポート―― を強化したディストリビューション「Gentus」を発表した。

 ftp://ftp.gentus.com/にGentus LinuxのISOイメージが置いてあるが、混雑しているらしくダウンロードできなかった。しかし、GentusのWebページを見る限り、Red Hat Linuxをベースにパッチをあて、ABITマザーボード向けのツールを追加したもののようだ。

Gentus Linuxの利点は?

 特定のハードウェアに特化したディストリビューションはそう珍しくない。先日発表された米TransmetaのMobile Linuxから、IP Masquerade専用の超小型PCのためのものまで存在する。それぞれ必要があるからこそ存在するわけだが、ではGentusはどうなのだろうか?

 最大の利点は、HighPoint TechnologiesのATA/66コントローラのサポートだ。ABITのマザーボードにはこのコントローラが実装されており、最大8台までのIDEドライブを接続することができる。しかし、安定版のLinuxカーネルはこれをサポートするパッチがあたっていないために、ATA/66ドライブにLinuxをインストールするためには、ATA/33モードでドライブをつながなければ、インストールできなかった。Gentusにはすでにパッチがあたっていて、直接ATA/66にインストールできるという。

 またGentusには、「PerMon」(PERformance and MONitoring Turner Utility)というツールが付属する。これはドライバのパフォーマンスをチューンするツールで、ほかに次の機能を持つ:

  • IDEの性能のベンチマークを取る
  • IDEドライブの性能をチューンするために、パラメータを変更する
  • RAIDの性能のベンチマークを取る、およびチューンする
  • CPUの温度とファンと監視する (BP6monの機能)

次々と増えるディストリビューション

 LinuxカーネルやRed HatのインストーラはGNU GPLによって改変が認められており、それらをカスタマイズすることはライセンス的にまったく問題ない。しかし、マザーボードに特化したディストリビューションというアイデアは、ユーザーにとって歓迎すべきことだろうか?

 たとえばGigaByteやASUSTeKが同じようなことをして、それぞれがほんの少ししか違わないということであれば、ただLinuxディストリビューションが分裂しているだけになりかねない。それよりも、Red Hat Linuxのような主要ディストリビューションが、できるだけ大きな範囲をカバーすべきなのかもしれない。

 Gentusは1回きりの製品ではなく、ABITは継続的にGentusをアップデートしていくつもりだ。たとえば、さらなるXFree86のグラフィックドライバや(TurboClusterのような)バーチャルサーバなどが加わるという。そして、Gentusの開発はhttp://www.gentus.com/においてオープンに行なわれるという。

 実際、Gentusが成功するのかはわからない。とはいえ、ディストリビューションが増えること自体は悪いことではない。興味深い試みであることは確かなようだ。

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