このページの本文へ

フリーな暗号化ツール「GnuPG (GNU Privacy Guard)」が正式リリース

1999年09月10日 00時00分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

電子メールなどの暗号化・署名ツールとして標準的に使われているのが、PGPである。しかしPGPはNetwork Associateの一製品であり、特許で保護されたアルゴリズム(RSAとIDEA(※1))を使っているため、フリーソフトではない。そこで、特許上の問題が生じない(パテント・フリーな)アルゴリズムを使用した、フリーなPGPの代替品「GnuPG (GNU Privacy Guard)」の開発が進められており、9月7日、GnuPGバージョン1.0.0がリリースされた。

 暗号化ソフトウェアにかかわる問題には、もう1つ、アメリカの輸出規制というものが存在する。アメリカは暗号を武器と見なしているために、あまり強力な暗号は輸出が許可されないのだ。PGPはこの問題をクリアするために、ソースコードを書籍として出版して、「言論の自由」を盾になんとか輸出することができた。これに対してGnuPGは、アメリカ国外で開発しているので、もともと輸出規制と関係ないことも利点だ。

 GnuPGは、RFC 2440で定義された「OpenPGP」標準に準拠しているのだが、RSAやIDEAのサポートがなく、デフォルトでは広く使われているPGPと相互運用することはできないが、別途RSA・IDEAのモジュールをインストールすれば、それも可能となる。

 日本では多数のユーザーを獲得しているメーラ「Mew」でGnuPGのサポートが進められていたりと、GnuPGを使う環境も整いつつあり、確実に敷居は低くなっているといえるだろう。

 なお、RSAアルゴリズムは、1983年9月29日に特許が成立していて、それから17年後、つまり来年9月に有効期限が切れる。IDEAは比較的新しいアルゴリズムであるため、当分のあいだ有効期限が切れることはない。

※1 RSAはアメリカ合衆国で、IDEAは世界の多くの国で特許が成立している。

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    sponsored

    60年の時を超え「COBOL」がGitHub Copilotでよみがえる 勘定系アプリの“超難関”モダナイに7社が挑戦

  2. 2位

    ビジネス・開発

    富士ソフトがエンジニア1万人超を「AIネイティブ」化 実装力を武器にフィジカルAIなど3本柱に注力

  3. 3位

    ITトピック

    IT技術者の8割超「AI生成コードには人間のレビューが必要」/「偽・誤情報を見破れる」と自信を持つ人はICTリテラシーテストの正答率が低い、ほか

  4. 4位

    ITトピック

    実用化が楽しみすぎるスマート技術たち 「長距離ワイヤレス給電」から「室内向け太陽電池」「超音波センサー」まで

  5. 5位

    sponsored

    「現場に行くのが当たり前」を変えたアズビルのリモート調整 効果はプライスレス

  6. 6位

    TECH

    攻撃するAIと防御するAI 日本企業のセキュリティ対策にいま何が必要か?

  7. 7位

    デジタル

    東京タワー相当の紙を“完全撤廃” 点検業務をkintone化した“現場ファースト”な改善術

  8. 8位

    デジタル

    IoTデバイスをサイバー攻撃から守る IoT向けゼロトラストの“3つのアプローチ”

  9. 9位

    ビジネス

    開発案件の立ち上げを「60分から1分」に ソースコード管理も一本化したKDLのBacklog活用術

  10. 10位

    ITトピック

    6.4万人の熱狂をAIが導く FIFA W杯全スタジアム「デジタルツイン」化が変えた観戦体験

集計期間:
2026年07月21日~2026年07月27日
  • 角川アスキー総合研究所