HDMI接続するとすぐ認識
話題のコンパクトマシン「Studio Hybrid」。リビングのテレビとHDMI接続することで「マルチメディアプレーヤー」としての実力を発揮してくれるカジュアルな一台だ。HD動画支援チップを搭載したBDモデルも選択できるが、気になるのは「コマ落ちしない?」「本体の騒音うるさくない?」といった視聴時のポイント。そこで今回は実際にBD再生の実力を試してみることにした。
なお、Studio Hybridには直販モデルと店頭モデルの2種類があり、選択できるCPUが異なる。また、BDドライブは直販モデルのみ選択可能だ。今回の検証に使用したのはレビュー用の試作機ということで、搭載しているCPUはCore 2 Duo T8100(2.10GHz)と店頭モデルのもの。直販モデルのCTOではより高速なCore 2 Duo T9300(2.50GHz)を選択できるので、そちらを参考に考えてほしい。ややこしくてスイマセン……。
Studio Hybridと薄型テレビは通常のディスプレーと同様にHDMI 1.3ケーブルで接続するだけだ。テレビの入力切換で、外部入力から「HDMI」を選択するとすぐに認識してくれた。冒頭の写真は起動直後のデスクトップを表示したところ。
当たり前だけど、テレビをディスプレーとして使っているだけの話なので、再生や早送りなどができるリモコンはない。操作はあくまでもキーボードとマウスで行なうことになる。もちろんワイヤレスのキーボード&マウスも使用可能。ただ、TP1やTEOなどのリビングPCと比べるのはあまりにも酷だけど、離れた位置からテレビ画面を見るなら、リモコンで操作したいものだ。
再生ソフトの機能はスタンダード、CPU使用率はどうかね
それではさっそく、レンタル店で借りてきたBDをスロットインしてみる。するすると入っていくディスクに見とれていると、すぐに再生ソフト「Dell MediaDirect」が起動した。ソフトのインターフェースや再生機能はきわめてシンプルだ。再生ソフトとしてはとりたてて珍しいことがないが、そのぶん使いやすい。
いざ再生してみるとCPU使用率は50~60%の間を上下しており、動作面では問題ナシ。米Broadcom社のアクセラレーターがしっかり動いている証拠だ。メモリーは4GBを搭載しているためかなり安定性は高い。CPUの余力を考えると、楽曲のWAVE→MP3エンコードをしながら待ち時間にBD再生、といった使い方もできるだろう。BD再生だけなら、本体が騒音を出すこともなく快適に視聴できた。
動作音はささやき声程度で、映画を観ていればまず気づかないレベルだ。ちなみに今回サンプルに使用したのはワーナー・ホーム・ビデオの短編アニメオムニバス「バットマン ゴッサムナイト」BD版。CGゴリゴリのアクションシーンや、映画「鉄コン筋クリート」で一躍有名になった西見祥示郎監督ならではのグニャッとした移動シーン(分からない人スイマセン)などもコマ落ちなく鑑賞できた。