ホールド感、シャッター音ともに向上
E-420のファーストショットで感じたことは2つ。ホールドが楽になった。そしてシャッター音が良くなった気がすること。
E-420は、突起の大きな新型グリップを採用している。おかげで指を曲げながらでも小さいボディーをしっかりホールドできる。
E-410のホールド性が悪いと言っているわけではないが、今思えば「平均的な男性の手」ではなく、「平均的な女性の手」を意識したつくりになっていたように感じる。E-420では男性にもマッチした形状にしながら、女性にも優しい作りになっているようだ。おかげで手に持って歩くのがかなり楽になった。
E-420のシャッター音は、E-510とは明らかに違う。前者が「シャキーン」という甲高い音であるのに対して、後者は「バッゴ!」という重めの低音で攻めてくる。E-420はE-410と同質の音なのだが、わずかにドライブ速度が毎秒3コマから毎秒3.5コマ上がっているせいか、ブラケットなどで連写するとより引き締まった、精悍な印象を受けた。
すまん、インドを共に旅した相棒のE-510(関連記事)、お前よりいいかも、と感じている自分が後ろめたい。なお、ドライブ速度の向上はスペック的なもので、実際に体感できるようなものではない。
渋いローレットを刻んだコマンドダイヤル
撮影モードダイヤルとコマンドダイヤルにはローレットが刻まれている。操作感が上がったように感じられるし、色合いも渋めに変更されたので、2007年度のモデルとは印象がガラリと変わっている。
操作系でおもしろいのは十字キーにたった1つだけ割り振られた顔検出機能だ。ワンプッシュで顔検出AFのオン/オフを変更できる。ただし、同機能はライブビュー撮影時にのみ有効となている。
何よりうれしいのは、E-410には搭載されていなかった「レンズリセット」の「オン/オフ」の選択機能が追加されたことだ。MFにしてピント位置を決めてから時間が経過してスリープに入っても、カメラの自動機能でピント位置が変わらない。