週末見るコンテンツはコレ★ 第24回
【週末見るコンテンツはコレ★】
いまどきのCGアニメってスゲ~!! 「ベクシル-2077日本鎖国-」などSFファン必見の3作品
2008年01月25日 19時00分更新
今回のお題は「CGアニメ」。近未来の日本を描いた「ベクシル-2077日本鎖国-」、怪獣のいる世界を創造した「惑星大怪獣ネガドン」、未知の惑星が舞台の「ケイナ」という、オリジナリティあふれる意欲作を3本紹介する。しばし現実を離れて、その美麗なビジュアル、独自の世界観に浸ってみては?
緻密な設定、世界観に脱帽!
近未来日本を舞台に展開するSFアニメ
「ベクシル-2077日本鎖国-」
ベクシル-2077日本鎖国- 通常版
DVD
発売日:2008年1月25日(発売中)
価格:4700円
発売・販売元:エイベックス・マーケティング
http://www.avexmovie.jp/lineup/vexille/
21世紀初頭、急速に発展したバイオテクノロジーとロボット産業により日本は世界市場を独占。国連はこれらの技術を厳格に規制することを求めた。これを不服とした日本は国連を脱会。そして2067年、日本はハイテク技術を駆使した、“完全なる鎖国”を開始する……。
なに? この完璧な掴み。“完全なる鎖国”とはどのようなものなのか? 鎖国をした日本はどうなっているのか? 設定段階でここまで興味をそそられる映画は本当に珍しい。この素晴らしい設定だけでも名作の予感がビンビンしてしまう(実際素晴らしい出来映えなのだが)。
個人的に最も感銘したのは監督の心意気。コミックだの携帯小説だのテレビドラマだのアトラクションだの、原作付きの映画がはびこる昨今、完全オリジナルで、しかも3Dライブアニメという新しい表現方法で勝負に出た、その心意気が素晴らしい。
この心意気を映画ファンがスルーしてもいいものか? いや、ダメ。ゼッタイ! 劇場で見逃した人も、そうでない人も監督へのお布施としてDVDを購入すべき。日本映画の未来に投資すると思って。
日本映画の未来なんてどうでもいい人でも、SF好きであれば買う価値は十分ある。鎖国という大胆すぎる設定でわき上がったクエスチョンの数々をしっかりと解決しつつ、アクションもサスペンスもバランスよく盛り込んだストーリー。アクションシーンでのタイトな演出。非常に重いテーマながらストレスなく楽しめる良作だ。
最近のSFは食い足りないとお嘆きの諸兄にオススメのハードSFの意欲作。ぜひコレクションに加えてほしい。
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