現在のアキバ文化を代表するアニメの主題歌が、一斉発売されていた。この日に発売された主題歌は、取材した3店舗だけでも10作品以上。主題歌CDのほかにも声優CDやサントラなども発売され、店舗スタッフは陳列に、購入ユーザーも冬休み明け給料日前の厳しいサイフ事情に苦悩していたようだ。ある店舗スタッフからは「スタッフは死んでいます。お客さんはサイフに死んでもらいます」といった声が聞かれた。
大量入荷となったこの日に、店舗でもっとも勢いがあったのは昨年末に発売されたPSP用「涼宮ハルヒの約束」のエンディングテーマだ。歌っているのはおなじみの平野綾、茅原実里、後藤邑子ら3人。収録されているのはエンディングテーマ「世界が夢見るユメノナカ」と「最終未来を見せて!」の2曲となっている。
1月の新番組アニメの主題歌だが、アソビットゲームシティとゲーマーズ本店の2店舗は、店頭に新番組のテーマソングCDの店頭販売が行なわれていた。各店舗で話を聞いたところ、どのCDもファンが購入していくため、好調な滑り出しとなっていたようだが、なかでもよく出ているように感じるものをあげてもらったところ、第一期に続いて放送の始まった“みなみけ~おかわり~”の「ココロノツバサ」、“【俗・】さよなら絶望先生”の「空想ルンバ」の両オープニングと、癒し系アニメ筆頭と名高い“ARIA The ORIGINATION”のオープニング「スピラーレ」エンディング「金の波 千の波」の4曲をあげる店舗スタッフが多かった。
「ココロノツバサ」を歌っているのは南3姉妹の夏奈(井上麻里奈)、千秋(茅原実里)、春香(佐藤利奈)の3人が歌っている。
「絶望ルンバ」は、前作から引き続き筋肉少女帯の大槻ケンヂとへ組の生徒のユニット大槻ケンヂと絶望少女達が歌っている。ジャケットには、江戸川乱歩作品に出てきそうな異相にマントを身に着けた糸色望が描かれている。
“ARIA The ORIGINATION”のオープニング「スピラーレ」と「金の波 千の波」は牧野由依と新居昭乃をジャケットの前面に使い、ARIAのイラストは裏面で使用していた。
そのためのショップによっては、ARIAのイラストがある裏面を表に、本来の前面を裏にして販売している様子も見られた。
同様に裏面を表にして販売されているCDにSuaraの歌う、“キミキス pure rouge”のエンディング「忘れないで」やALI PROJECTの歌うシゴフミ主題歌「コトダマ」などがあった。
このほか発売となった主題歌にはeufoniusの歌う“true tears”のOPソング「リフレクティア」や“君が主で執事が僕で”のOP、橋本みゆきの「執事のたしなみ、教えてあげる」、KOKIAの「たった1つの想い」(“GUNSLINGER GIRL ─IL TEATRINO─”のOP)などがあった。
また、前のクールで放送されていた“逆境無頼 カイジ”や、“逮捕しちゃうぞ フルスロットル”のオリジナルサウンドトラックも発売されていた。
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