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iLifeの秘密 第1回

iLifeの秘密

iPhoto '08【共有編】ウェブギャラリーの秘密

2007年10月24日 01時48分更新

文● 荻窪 圭

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双方向に写真を公開するウェブギャラリー


 iPhoto '06と'08との間で大きく変わった点が、従来のRSSフィードを作って写真を配信する「Photocast」が廃止され、代わりに「ウェブギャラリー」が用意されたことだ。Photocastはインターネットを通してiPhotoやウェブブラウザー上で一方的に写真を公開するのが目的だったが、ウェブギャラリーは双方向的に写真を共有するシステムに進化している。.Macに加入してさえいれば、公開したいアルバムを選択してツールバーの「ウェブギャラリー」ボタンをクリックするだけで、iPhoto上の写真や動画を簡単に公開できる。

 ウェブギャラリーが画期的なのは、アルバムごとに公開レベルを設定できる点。

iPhoto

アルバムを指定して「ウェブギャラリー」ボタンを押すと、公開内容や公開範囲を設定するダイアログが表れる。公開したあとからでも設定の変更は可能だ

ネット上のすべてのユーザーに公開したり、自分だけが見られるようにする以外に、名前とパスワードで制限して特定の人にだけ公開することも可能だ。これまでもウェブサイト全体をパスワードやユーザーで制限できるサービスはあったが、アルバムごとにアクセスを制限できるサービスは少ない。

 公開した写真の扱い方も多彩で、そのウェブギャラリーのオーナー以外の人も、ウェブブラウザーやメールの添付ファイルとして写真をアップロードできる点が新しい。例えば、一緒に旅行したメンバーが撮った写真をひとつのアルバムにまとめたいときには、友達にURLや投稿用のメールアドレスを教えてアップロードしてもらえばいいのだ。

iPhoto

公開したアルバムはiPhotoの「ウェブギャラリー」欄に追加され、URLや投稿用メールアドレスもここで調べられる。URLは「http://gallery.mac.com/(ユーザー名)/」となる

公開しているウェブギャラリーのページで「アップロード」ボタンをクリックすれば、ウェブブラウザーから写真をアップロードできる。メールでのアップロードは、パソコンだけでなく携帯電話からも投稿可能だ。

 レイアウトデザインにも注目。基本的にiPhotoでの表示と操作性をそのまま再現しており、サムネール表示のデザインや大きさも閲覧者側で自由に変更できる。

iPhoto

ウェブギャラリーのデザインは、左下のアイコンでグリッド/モザイク/回転の3種類から選べる。背景色やサムネールのサイズなどもiPhoto同様の操作で変えられる

iPhoto

アルバムのサムネール上でマウスを動かすと中の写真をプレビューできるのもiPhotoと同じ。ただし、パスワードをかけたアルバムは中身が見えないる

Macはもちろん、「Internet Explorer7」などのWindowsのウェブブラウザーでも閲覧可能だ。

 さらに写真がアップされると、そのウェブギャラリーのオーナーがiPhotoを起動した際に、iPhoto内のアルバムと同期してくれるのも便利。つまり、メンバーが追加した写真も、常にウェブギャラリーのオーナーのiPhotoにまとめられる。

 あらゆるユーザーがインターネットを通して写真をシェアできるのが、ウェブギャラリーの特徴と言えるだろう。なお、「ウェブギャラリー」は、Mac上のアルバムをそのまま公開/同期する仕組みのため、iPhoto '08のウェブギャラリーアルバムから写真を削除すると、次回インターネットに接続した際に.Mac上に保存されているウェブギャラリー上の写真も削除される


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