AMDの新型プラットフォーム“AM2+”への対応をうたうSocket AM2対応のマザーボード「TF560 A2+」のサンプル版がBiostarから登場した。サンプル版の入荷したドスパラ本店では明日からデモも行う予定(AM2+のデモではない)だ。
「TF560 A2+」は、チップセットに今回が初登場となる“nForce 560”を採用するSocket AM2対応のマザーだ。“nForce 560”はすでに搭載モデルが販売中の“nForce 550”の上位モデルにあたるメインストリーム向けとされるチップセットで、NVIDIA SLIのサポートはない。
また“AM2+”についてたが、こちらは4月に日本AMD主催のイベント“DIYの未来予想図II+ ~ ところでII+って何? え?! 2+?! ~”でも触れられたように、L3キャッシュ共有型のデュアルコアCPU“STARS Core”で採用予定の新型プラットフォームとなる。この“Socket AM2+”ではHyperTransportが1.0から3.0に引き上げられ、コア単位でクロックを制御する“Split Power Plane”や、発熱を抑える“Enhabced Cool'n' Quiet”などがサポートされるとしている。
とはいえ実際“Socket AM2+”というCPUソケットがあるわけではなく、従来の“Socket AM2”と互換性があるため、AMDによると“Socket AM2”マザーボードを持っていれば、わざわざマザーを買い換えなくても新CPUが使用できるとしている(一部利用できない機能もある)。
以上を踏まえた上で「TF560 A2+」を見てみると、ご覧の通り見た目は従来のSocket AM2対応マザーボードということになる。肝心の“AM2+”への対応だが、付属のマニュアルによるとBIOSのアップデートによりサポートという旨の記載が確認できた。
その他、主なスペックは拡張スロットがPCI Express x16×1、PCI Express x1×2、PCI×3という構成で、メモリはDDR2 DIMM×4(DDR2-800/667/533、8GBまで)。オンボードインターフェイスには8ch+2chサウンド(Realtek/ALC888)やギガビットイーサネット(Realtek/RTL8110SC)、Serial ATA II×4(RAID 0/1/5)、IDE×1などを搭載する。
なおサンプル版の入荷したドスパラ本店によると、明日30日(土)から同マザーにCPU「Athlon X2 BE-2300」、ビデオカード「Radeon HD 2900 XT」を搭載したデモ機を設置するとのこと。気になる発売日や価格は未定ということだ。