ごきげんよう。アスキーのグルメ担当ナベコです。この連載はたくさん飲み食いしているグルメ担当の記者が無謀にもダイエットに挑戦するというのがテーマです。気になっている飲食系の情報も書いていきますよ。コラムとしてお楽しみいただければと思います。
クラフトジンのブームの先駆け
シップスミス
白鳥のように両手を広げて喜んでしまいました。
クラフトジン「SIP SMITH(シップスミス)」が日本上陸。サントリースピリッツ社は日本の販売元として1月からシップスミスを国内で展開しています。最近お酒好きの方はクラフトジンという言葉をよく聞くと思いますが、世界的なクラフトジンブームの先駆けとなったのが、このジンだと言われています。
1月に来日したシップスミスの蒸留所創業者のレポートはコチラ。
さてシップスミス。パッケージは、白鳥がポッドスティル(蒸留器)と一体となって、ジュニパーベリーをついばんでいるようなイラストでちょっとミステリアス。宇野亜喜良とか、そのあたりに近い世界観ですね。
白鳥は、シップスミス蒸留所が採用する銅製のポッドスティルの形が白鳥に似ているため、シンボルマークとして描かれているそうです。
製造国はロンドン。シップスミスの歴史はジンの中でも浅く、誕生したのは2008年。ロンドンでジンの蒸留免許を取得したのは約200年ぶりだったそう。法律上、誰でも簡単に蒸留所をつくれるわけではないので、新規の免許取得にはそうとう苦労したとか。
ロンドンというとビーフィーター・ジンなどが有名。そこに切り込む若き蒸留所。創業者のひとりFairfax Hall氏は、アメリカのクラフトビールに刺激を受けて、クラフトスピリッツづくりを志しそうです。ちなみに、ロンドンのシップスミス蒸留所は、ビールやウイスキーの評論家で知られる故マイケル・ジャクソンのオフィスの跡地というのも、お酒好きにはグッとくる逸話です。
革新的だったのは、ジンづくりへのこだわり。19世紀の製法を再現するために、超小型の銅製のポッドスティルを採用。10種類ものボタニカルを使用し、じっくりとスピリッツに浸漬。ボタニカルは使い回しをしない「ワンショット蒸留」。
こういった隅々まで行き届いたこだわりが重なって、シップスミスはボタニカルが香る特別なジンに仕上がっています。
そもそもジンは、ジュニパーベリーの爽やかな香りこそ独特ですが、よくあるジンは特徴が少ないため、カクテルとしての用途がメインでしょう。ですが、シップスミスは、複雑な香りがして、単体で飲んでも奥深い。これが従来のジンと一線を画すところです。
鼻筋がとおった美女の横顔のような
爽やかさの中に気品がある味
いろいろと書いてきましたが、味についてお伝えしないと意味がないわけで。飲んでみましたよ。ストレートで!
使用しているボタニカルは、ジュニパーベリーのほか、コリアンダーシード、オレンジピール、レモンピール、オリスの根、リコリスの根、アンジェリカの根、シナモン、桂皮、アーモンドプードル。
……うんっ!
ジン独特のジュニパーベリーのスッとする香りと、すみれのような花の香りが広がって、口に含むと、みずみずしい中に、柑橘の風味やスパイシーさ。後味は、レモンの皮のような苦みを残して抜けていきました。
やだ、爽やか! 柑橘の風味やスパイシーさがステキです。けっこう辛口ながらも、ストレートで飲んだにしては、飲み口が柔らか。それでいて、軸があって気品があります。
鼻筋がとおった美女の横顔が思い浮かびました。うっとり。
もちろん、ストレートではなく、ジントニックやマティーニで飲むのもオススメとサントリーの担当者が教えてくれました。
ところで、食事とあわせるにはどんな内容がいいのでしょうか。サントリーに尋ねたところ、牡蠣や、キャビアといった塩気と相性がいいとのことでした。ちょっとリッチなシーンですね。うーん、私は、バーでナッツと合わせてチビチビ飲みたいな。牡蠣も食べたいけど!
アラサー記者が食べたもの
●949日目
朝・昼 カレーライス
夜 野菜スープ 春菊のサラダ 煮物など
●950日目
朝 ご飯 目玉焼き
昼 お弁当
夜 餃子 イカげそ炒め 唐揚げ お刺身などなど
●951日目
朝 なし
昼 南海チキンライス
夜 餃子 トマトなど
さて、体重はどうなっているか?
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