アスキースマホ総研・白書 第9回
試作版Xperia XZのベンチマーク結果も掲載
iPhone 7とXpeira XZを徹底比較! それぞれの長所と短所を探る (1/2)
2016年10月19日 19時00分更新
モバイル業界のさまざまな発表会やイベントを取材し、四六時中スマホのことを研究し続けるチームがアスキーにいた! そう、彼らの名前は「アスキースマホ総研」。
今回は、徐々に発表されつつある冬春スマホ。その2大巨頭「iPhone 7」と「Xperia XZ」。そのどちらを買うか非常に迷うところではありますが、
目次
(コラム「iPhoneとXperiaにある小型スマホ)」
(コラム「ヘッドホンジャック廃止のiPhoneとUSB Type-CのXperiaで使いたい周辺機器)」
まずは外観とサイズを比較! iPhone 7はPlusを加えて2サイズ
まずは、iPhone 7/7 Plusについて。iPhone 7は4.7型750×1334ドットのディスプレーを搭載。幅67.1ミリ、奥行き138.3ミリ、厚さ7.1ミリの筐体となっています。
iPhone 7 Plusは大型モデルで、ディスプレーは5.5型フルHD解像度(1080×1920ドット)。幅77.9ミリ、奥行き158.2ミリ、厚さ7.3ミリ。形はiPhone 7も7 Plusもほぼ変わりません。ただし、重量は138グラムと188グラムとずっしりと重くなります。
一方、Xperia XZは5.2型フルHD解像度(1080×1920ドット)液晶を搭載。サイズは、幅72ミリ、奥行き146ミリ、厚さ8.1ミリ。重量は約161グラムです。大きさも重さもiPhone 7と7 Plusの間といったところです。
iPhone 7のデザインはiPhone 6/6sシリーズと変わらず、筐体は7000シリーズアルミニウムでできています。さらに、7シリーズでは非常に光沢のある「ジェットブラック」も登場し、一部では品薄状態がつづくなどの人気色となっています。
一方、Xperiaも金属筐体となっていますが、素材は神戸製鋼の「ALKALEIDO」という素材を使用。光のあたり具合で色合いが変わる独特な金属の質感が特徴的です。
アンテナの配置方法は大きく異なる
日本版Apple Pay開始でFeliCaアンテナの位置にも注目
どちらも金属素材を使っているので、アンテナ位置は工夫されています。iPhoneは側面や背面などの白いラインがそれにあたり、iPhone 6sシリーズに比べて、7シリーズの方がより目立たなくなっていると言えます。
Xperiaは、国内版「Xperia X Performance」と同様、背面下側に樹脂素材のパーツを設け、アンテナ代わりとしています。iPhoneと比べるとやや不格好さがありますが、4×4 MIMOなどより高速なモバイル通信が行なえるようになっています。実際、ソフトバンク版Xperia XZは同社版iPhone 7では利用できない下り最大350Mbpsの高速通信が可能です。
また、アンテナという意味では、iPhone 7の目玉機能「Apple Pay」を日本で使用するための「FeliCa」のことも忘れられません。Xperiaを含む国内版Androidスマホに搭載され、名称としても定着しつつある「おサイフケータイ」との機能としての違いは、以前に特集しましたが、アンテナの位置もiPhone 7、Xperia XZともに大きく異なります。
多くのAndroidスマホが背面にFeliCa通信に使うアンテナが配置されているのに対し、iPhone 7/7 Plusは上側面にあります。また、Xperia XZは前機種の「Xpeira X Performance」と同じとなりますが正面上部に配置されています。
実際の利用シーンを考えると、iPhone 7/7 PlusはFeliCaの通信ポートに対して端末突き刺すようにタッチ。Xperia XZは正面を下に向け正面カメラを近づけるように決済端末に近づけるようにします。
もし、すでにおサイフケータイや非接触式ICカードを内蔵できるフリップ式ケースを使って買い物や電車の運賃などを払っている場合は、機種変更後少し勝手が異なるので、注意が必要です。
iPhone 7 | iPhone 7 Plus | Xperia XZ | |
---|---|---|---|
画面サイズ | 4.7型 | 5.5型 | 5.2型 |
画面解像度 | 750×1334ドット、326dpi | 1080×1920ドット、401dpi | 1080×1920ドット、424dpi |
幅 | 67.1mm | 77.9mm | 72mm |
奥行き | 138.3mm | 158.2mm | 146mm |
厚さ | 7.1mm | 7.3mm | 8.1mm |
重量 | 138g | 188g | 161g |
FeliCaアンテナの位置 | 上側面周辺 | 正面上部 | |
利用できる非接触型決済サービス | Suica、iD、QUICPay(QUICPay+を含む) | モバイルSuica、QUICPay(QUICPay+を含む)、楽天Edy、nanaco、WAON、各種Visa payWaveなど |
小型スマホ好きもあんしん!?
iPhoneもXperiaもミドルレンジ機があり
iPhone 7 PlusもXperia XZもそれぞれ5.5型および5.2型と、片手で使うにはやや大きめのサイズです。また、iPhone 7も幅67.1ミリと、5sまでのiPhoneユーザーであればやや大きめに感じるかもしれません。
そこで注目したいのが、それぞれのシリーズのミドルレンジとも言える機種です。
iPhoneであれば「iPhone SE」。5sとほぼ同等のスペックでありながら、各キャリアの高音質通話「VoLTE」、いわゆる動く写真の「Live Photos」、4K解像度ビデオ撮影機能などが追加されています。肝心のサイズも幅58.6ミリの4型ディスプレーとなります。
Xperiaであれば、グローバルで発表済みの「Xperia X Compact」に注目。ミドルレンジ機「Xperia X」をベースとしているため、CPUはSnapdragon 650ですが、XZと同じカメラセンサー、RGBC-IRセンサー、レーザーAFを備えています。サイズはiPhone SEより大きめ、iPhone 7よりひとまわり小さい幅65ミリの4.6型機となります。
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