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ASCII Power Review 第326回

歴代のAllyシリーズと速度比較しました

最新ポータブルゲーム機「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー=ROG20周年でサイバー・デザインにディスプレー大型化です!!

2026年10月16日 00時01分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 「ROG Xbox Ally X20」は、ROGブランド設立20周年記念モデルということもあり、これまでのROG Allyシリーズとはガラリとイメージを変えたトランスルーセントデザインとなった。

 また、プロセッサーはROG Xbox Ally Xと同じRyzen AI Z2 Extremeながら、シリーズ初の7.4型有機ELディスプレーを搭載しており、よりメリハリの効いたゲームグラフィックスを堪能できることが期待される。さらにTMRジョイスティックや可変式D-Padを採用し、操作性にも手が加えられている。

 ASUSから試用機を借りたので、製品のスペック、使い勝手を実機でチェックしたうえで、ROG Xbox Ally X、ROG Xbox Ally、ROG Ally X、ROG Allyとベンチマークスコアを比較し、モデルごとの性能差にも注目してみよう。

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

「ROG Xbox Ally X20」25万8800円

初代登場からわずか3年で6モデル!
ROG Allyシリーズの進化とX20の基本スペック

 

 ROG Allyシリーズは、2023年の初代機登場以来、2025年までに4製品5モデルが国内に投入されてきた。

 初代ROG AllyにはRyzen Z1 Extreme/Ryzen Z1の2モデルが用意され、2024年のROG Ally XにはRyzen Z1 Extreme、2025年のROG Xbox Ally X/ROG Xbox Allyには、それぞれRyzen AI Z2 Extreme/Ryzen Z2 Aが採用された。

 そして今回、有機ELディスプレーを搭載した「ROG Xbox Ally X20」が追加。ROG Allyシリーズのラインナップは5製品6モデルとなる。

 「Nintendo Switch」は約8年かけて次世代機に移行したのに対して、ROG Allyシリーズは2023年の登場からわずか3年あまりで6モデルが投入されることになる。しかし、いずれもWindowsを搭載しているため、基本的には同じPCゲームをプレイできる。もちろん快適に動作するかはシステム要件次第だが、ゲーム資産を引き継ぎながら、短いスパンで進化するハードウェアを選べるというのは、ユーザーにとって大きなメリットだ。

 さて「ROG Xbox Ally X20」の基本スペックは、OSにWindows 11 Home 64ビット、プロセッサーにRyzen AI Z2 Extremeを採用。メモリーは24GB(LPDDR5X-8000)、ストレージは1TB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載している。

 ディスプレーは7.4型OLEDで1920×1080ドット、リフレッシュレート120Hz、タッチパネル対応、グレア。HDRやVRR(可変リフレッシュレート)にも対応している。ウェブカメラは搭載されていないが、アレイマイクは内蔵されている。

 インターフェースはUSB4(データ転送、映像出力、本機への給電対応)、USB 3.2 Gen 2 Type-C(データ転送、映像出力、本機への給電対応)、microSD Express対応メモリーカードスロット、3.5mmコンボジャックを用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.4をサポートしている。また、電源ボタンには指紋認証センサーを内蔵する。

 本体サイズは300×121×27.5~51.3mm、重量は約756g。80Whのリチウムポリマーバッテリーを内蔵している。

 なおラインナップとしては、本体のみの「ROG Xbox Ally X20 (2026)」(25万8800円)と、ARグラス「ROG XREAL R1 Edition 20」、dbrand製Killswitch、保護ケース、トラベルハードカバー、ROGロゴ入りフリーク、スキンシール、ROG 20周年記念バッジをあしらった特注のペリカン製プロテクターケースをバンドルした「ROG Xbox Ally X20 Bundle (2026)」(44万2800円)が用意されている。

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

スペック比較(クリックで拡大します)

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

ディスプレーは7.4型OLEDで1920×1080ドット、120Hz。HDRやVRR(可変リフレッシュレート)にも対応する。

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

大型の冷却ファンがふたつ透けて見える

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

上面には左から指紋認証センサー一体型電源ボタン、オーディオコンボジャック、microSD Express対応メモリーカードスロット、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB4を配置

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

左側面と右側面。軽い力でホールドできるカーブを描いている

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

本体同梱品一覧

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

ACアダプターのサイズは実測58×58×29mm。コード長は実測195cm

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

ACアダプターの型番は「AD2190320」。仕様は入力100-240V~1.5A、出力5V 3A、9V 3A、15V 3A、20V 3.4A、容量68W

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

本体の実測重量は761.5g。公称の約756gより5.5g重い

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

ACアダプターの実測重量は205.7g

7.4型有機ELディスプレーは
鮮やかさと黒の締まりが魅力

 

 本製品最大の売りは、7.4型の「ROG Nebula HDR」有機ELディスプレーだ。最大輝度は1400nitsで、「VESA DisplayHDR True Black 1400」認証を取得。Dolby Vision、HDR、VRR(可変リフレッシュレート)にも対応しており、1920×1080ドットの解像度、最大120Hzのリフレッシュレートで、美しく滑らかなゲームグラフィックスを表示できる。

 ゲームグラフィックスを楽しむのであれば、やはり有機ELディスプレーの黒の締まりは魅力的だ。黒がしっかり沈むことで炎やネオンなどの光がより鮮やかに感じられるし、高いコントラスト比のおかげで、暗い森や建物の中といったシーンでも微妙な明暗の違いを描き分けられる。

 ゲーミングディスプレーには表示の速さと画質の両立が求められるが、個人的にはリフレッシュレートは120Hzもあれば十分。それ以上の高リフレッシュレートを追求するよりも、有機ELによって鮮やかで階調豊かな映像を表示できるほうが、ゲームの世界に深く没入できると考える。

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

7.4型の「ROG Nebula HDR」有機ELディスプレーは本製品最大の売り

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

有機ELによって鮮やかで階調豊かな映像を表示できる

 本製品のもうひとつの売りが、磁気式TMRセンサーを採用したジョイスティックだ。公式サイトには「スティックのドリフト現象(勝手な入力)に悩まされることなく、デッドゾーンをわずか3%の狭さに抑えることで、ミリ単位のエイミングを実現します」と記載されている。しかし、正直に言えば、筆者にはその進化を体感することはできなかった。

 というのも、そもそも初代ROG Allyのコントローラーにも不満を感じたことがないのだ。両機を交互に操作しながら同じゲームをプレイすれば違いがわかるのかもしれないが、今回の試用では明確な差を感じられなかった。

 進化を実感できなかった以上、無責任に褒めるのは逆に不誠実だ。ただし、実際のゲームプレイで操作に違和感があったわけではない。その点はご安心いただきたい。こうした細かな操作精度の違いは、eスポーツの競技者など、コントローラーの操作感に徹底してこだわるユーザーであれば、実感できる領域なのかもしれない。

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

筆者レベルのプレーヤーには、初代ROG Allyと、最新の本製品のコントローラーの違いはわからない

 ROG Allyシリーズに以前から感じている不満で、最新モデルの本製品でも解消されていないのが、キックスタンドを搭載していないことだ。一応、簡易スタンドは付属しているものの、正直あまりスマートではないように思う。

 ポータブルゲーミングPCに搭載されているプロセッサーは内蔵GPUの性能が高く、クリエイティブ系アプリでもハードウェアアクセラレーションの恩恵を受けられる。せっかくの高性能をゲームだけに使うのはもったいないので、ノートPC的にも活用したいところだ。

 もちろん、付属の簡易スタンドも軽量で、使い勝手は決して悪くない。しかし、動画プレーヤーとして利用するときや、キーボードとマウスを接続してノートPC的に使うときには、本体にキックスタンドがあったほうが便利だ。次期モデルでは、ぜひ標準装備してほしいと強く期待している。

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

キックスタンドはないが、簡易スタンドが付属している

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

内蔵GPUの性能が高いプロセッサーを搭載した本製品は、ノートPC的な用途も軽々こなせる

同プロセッサーを搭載するX20と
ROG Xbox Ally Xのスコアはほぼ同等

 

 最後にパフォーマンスをチェックしよう。比較対象には下記の4機種を使用した。
・ROG Xbox Ally X(Ryzen AI Z2 Extreme)
・ROG Xbox Ally(Ryzen Z2 A)
・ROG Ally X(Ryzen Z1 Extreme)
・ROG Ally(Ryzen Z1 Extreme)

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

試用機のスペックは、Ryzen AI Z2 Extreme/メモリー24GB(LPDDR5X-8000)/ストレージ1TB(PCIe Gen4 x4接続SSD)

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

ベンチマークはArmoury Crate SEでオペレーティングモードを「Turbo」に設定して実施している

 まずCPUベンチマークを実行したところ、「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は14326pts、CPU(Single Core)は1968pts、「CINEBENCH 2024」のCPU(Multi Core)は754pts、CPU(Single Core)は113pts、「CINEBENCH 2026」のCPU(Multiple Threads)は3294pts、CPU(Single Core)は634pts、CPU(Single Threads)は466ptsを記録した。

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は14326pts、CPU(Single Core)は1968pts。「CINEBENCH 2024」のCPU(Multi Core)は754pts、CPU(Single Core)は113pts。「CINEBENCH 2026」のCPU(Multiple Threads)は3294pts、CPU(Single Core)は634pts、CPU(Single Threads)は466pts。

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

「ROG Xbox Ally X20」実機レビュー

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