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「学生フォーミュラ日本大会2026」で総合3位の快挙!

熱意のこもったメールがきっかけに。九州工業大学の学生フォーミュラチーム「KIT-FORMULA」を陰ながら支えたサイコムの高性能PC

2026年10月20日 10時00分更新

文● 宮里圭介 撮影●AKR/Akira Sato 編集●ジサトライッペイ/ASCII

提供: 株式会社サイコム

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1台のつもりが……3台に、今年はさらに2台追加

 学生フォーミュラでは原則として、以前製作したレーシングカーの流用は認められず、毎年1台新しく作らなくてはならない。そのため、材料費や加工費だけでも大きな出費となる。また、ガソリンやタイヤなどの消耗品、ドライバー育成のための練習・遠征費もあるし、走行して問題点や故障があれば、改修や修理にも費用がかかる。

 設計や解析、シミュレーションを行うにはPCが必要だが、性能が低ければ意味がない。CPUもビデオカードも高性能で、メモリーも十分な容量が搭載されている高性能モデルが望ましい。とはいえ、その必要性はわかっていても、安く見積もっても数十万円、高ければ百万円近くするようなPCの購入費を、限られた活動費の中から捻出することは難しい。

 基本的に活動費は、部員から集めた部費だ。しかし、これだけで活動を続けるには限界があるため、大学や自治体、企業、個人などの支援を受けている。資金面での援助はもちろんだが、材料の提供、加工技術の指導、工作機械や計測器の貸し出し、輸送手段の提供、交流や差し入れなど、その内容は有形無形さまざまだ。

 こういった支援として、PCを提供してもらえないかとサイコムに連絡したのが、当時まだ1年生だった岡さんだ。

学生フォーミュラ

サイコムが提供した高性能PCの前で微笑む岡さん

「自分は1年の頃から広報担当の方といっしょに活動することが多く、支援のお願いなどもやっていました。PC関係では3・4社くらいにお声がけさせてもらったのですが、ほとんど返事をもらえなくて。そんな中、すぐにご返答いただき、しかも支援を前向きに検討してくださったのがサイコムさんでした」(岡さん)

 とはいえ、ものづくりを競う大会として、学生フォーミュラはあまり一般に知られていない。つまり、支援して企業名を出したところで目にする人が少なく、広告としては効果が薄いわけだ。同じクルマ業界で活躍する企業であれば注目されるかもしれないが、PCであればその期待もできないだろう。

 では、なぜ支援を決めたのか。その理由をサイコムのマーケティング担当マネージャー、佐藤明さんに聞いてみたところ、「熱意に動かされた」とのことだった。

「こういった支援の話は毎週のように届くのですが、その中でも、強い熱意を感じる内容で、企業かと思うほどの資料もいっしょに送られてきたのが、KIT-FORMULAでした。上司の河野(代表取締役CEO)と山田(プロダクトマネージャー)に話を回したところ、みんなクルマ好きというのもあって、“おもしろいじゃん、やろうよ”となりました」(佐藤さん)

学生フォーミュラ

インタビューが終わり、撮影中の両氏。なお、佐藤さんには今回の取材における撮影も行っていただいている(ありがとうございました!)

「広告効果はさておき、部員のみんなが卒業や就職したあとでも、“サイコム”という名前を覚えておいてもらえればいいなと。もしPCを購入することがあれば、そのとき思い出してもらえればいいな、くらいの気持ちです」(佐藤さん)

 なお、支援のリクエストではPC1台という話だったが、用途や目的をヒアリングした結果、それでは足りないだろうと判断。リクエストよりもスペックアップした3台のPCを用意し2年目となる今年はさらに2台のPCを提供したそうだ。

学生フォーミュラ

1年目はミドルタワー型のデスクトップPC「G-Master Velox II」を提供。GPUはGeForce RTX 4070 Tiを搭載

学生フォーミュラ

2年目となる今年は小型の「G-Master Hydro Cube」を提供。GPUはGeForce RTX 5070 Tiを搭載

 ちなみに、KIT-FORMULAはサイコムに隔月くらいのペースでレポートを送っており、今どんな状況なのかという進捗をこまめに連絡しているそうだ。そうした真面目な対応も、同社にとって評価が高いポイントになっているそうだ。

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