ユネスコ「世界の記憶」にも登録されている写真展です
20世紀を代表するMoMA伝説の写真展「ザ・ファミリー・オブ・マン」が日本橋高島屋で復活
2026年08月13日 00時01分更新
日本経済新聞社は8月12日から8月24日まで、日本橋高島屋S.C. 本館8階ホールにて「ザ・ファミリー・オブ・マン写真展 人類愛と平和のビジョンを、いま再び」を開催する。本展は、20世紀を代表する大規模な写真展の足跡をたどりつつ、現代の視点を加えた回顧展である。
「ザ・ファミリー・オブ・マン」は、1955年にニューヨーク近代美術館(MoMA)の当時写真部長だったエドワード・スタイケンによって企画された展覧会だ。世界各地を巡回して計900万人以上が観覧し、日本では1956年に日本橋高島屋で開催され、約100万人の来場者を集める社会的現象を巻き起こした。
この展覧会は日本写真史の金字塔とされ、作品群は現在、ルクセンブルクのクレルヴォー城に永久展示されるとともに、ユネスコ「世界の記憶」にも登録されている。
今回の開催は、日本で初めて開催されてから70年という節目を記念したものだ。
ロバート・キャパやW・ユージン・スミス、アンリ・カルティエ=ブレッソンといった世界的写真家によるオリジナル作品から厳選された約115点が展示される。
今回、ルクセンブルクの永久展示コレクションのアーカイブをデータ化して日本で修復し、オリジナルと同寸にプリントしたものが展示されている。
さらに、2027年の日本・ルクセンブルク外交関係樹立100周年を記念し、ルクセンブルクの現代写真家や日本経済新聞社の写真記者による、現代の視点から平和や人類愛を捉え直した作品約50点も併せて公開されるのが特徴である。
この写真展では、私的利用に限り、一部の撮影禁止場所以外の、ほぼすべての写真が撮影可能だ。もちろん、フラッシュ撮影、三脚一脚は使用禁止。写真好きは愛機を持って観に行くのもいいだろう。
展示の詳細は、いくつかの主要なテーマで構成されている。
「生命のはじまり」のテーマでは、ウィン・バロックの代表作「Child in Forest」が注目される。自然の美しさの中で横たわる子どもの姿が、人類の無垢な生命を象徴している。
また、「恋人たち」のテーマでは、戦場カメラマンとして知られるロバート・キャパが、第二次世界大戦後のチェコスロバキアで撮影した結婚式の風景が展示され、戦争から解き放たれた人々の祝祭の瞬間を伝えている。
母と子、そして子どもたちの遊びをテーマにした作品の中で注目したいのは、ヴェルナー・ビショフの「母と子」のイメージと、アルフレッド・アイゼンスタットによる子どもたちの姿を捉えた写真だ。アイゼンスタットはLIFE誌で長く活躍し、子どもたちの無邪気さや群れのエネルギーを、生き生きとした一瞬として定着させた写真家として知られている。
アメリカ、アルフレッド・アイゼンスタットImage by Alfred Eisenstaedt.© 1950 The Picture Collection LLC. All rights reserved.
「家族」のテーマは本展の核心であり、アメリカ、イタリア、日本など異なる環境で暮らす家族の肖像が並ぶ。環境や文化が違っても、互いに支え合う日常の営みを通じて、人類を一つの共同体として捉えるスタイケンの理念が示されている。
さらに「正義や人権」のテーマでは、ジョン・フロレアが1946年の日本で捉えた、女性が初めて投票権を行使した歴史的な瞬間などが紹介される。
展覧会の最後を飾るのは、W・ユージン・スミスの「The Walk to Paradise Garden」だ。戦争で重傷を負った彼が回復後に自身の子どもたちを撮影したこの作品は、暗闇を越えて未来へ進む人類の希望を象徴している。
現代作家のパートでは、紛争や災害、気候変動といった現代の課題に直面しながらも、希望を求める人々の姿が最新の取材現場から届けられる。
会期
2026年8月12日(水)~8月24日(月)(8月19日(水)は休業日)
会場
日本橋高島屋S.C. 本館 8階ホール
入場時間
午前10時30分~午後7時(午後7時30分閉場)、最終日は午後5時30分まで(午後6時閉場)
入場料
一般1,200円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料
【主催】
日本経済新聞社
【特別協力】
ルクセンブルク国立視聴覚センター、ルクセンブルク文化省、駐日ルクセンブルク大公国大使館
【協賛】
エプソン販売、Sigma
【協力】
アトリエマツダイラ、徳川印刷、フレームマン
【後援】
一般財団法人 日本カメラ財団、公益社団法人 日本写真家協会、公益社団法人 日本写真協会
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