22日にロンドンで開催された「Galaxy Unpacked」において、サムスンは意欲的な3つのスマートフォン新製品と2つのスマートウォッチ、さらにGoogleと協業したインテリジェント・アイウェアの実機を披露した。今回はあらためて新製品やサムスンの戦略を振り返ってみたい。
昨年までニューヨークで開催されていた本イベントが、歴史と革新が共存するロンドンへと場所を移したことは、新世代スマートフォンの定義を自ら書き換えようというサムスンの強い意欲の表れといえる。
折りたたみこそが「AIスマホ」の最適解
最初に登壇したサムスン電子社長 兼 DX部門長・MX事業部長のTM Roh(ティーエム・ロー)氏は「AIは現代社会のインフラであり、人々の生活を支える不可欠な存在になったと述べた。サムスンの使命はこのAI技術をより多くの人々へ届けることであり、年内に8億台のデバイスへ「Galaxy AI」を普及させる計画も明かした。
そして、スマートフォンなどのモバイルデバイスはユーザーに最も身近で、文脈を理解する存在であるからこそ、生活を自律的にサポートする「エージェンティックAI」の理想的な土台になると強調した。
今回の新製品は、サムスンが推進するAI体験を具現化するための「これまでで最もパワフルで多才、かつ適応性に優れた」デバイスであると説明した。Galaxy Z Fold8 Ultraは、大画面をAIが創造性や生産性を支える広大な「キャンバス」へと変貌させる。また、新フォームファクターのGalaxy Z Fold8は、視聴コンテンツやユーザーの好奇心に合わせて表示領域やアスペクト比が最適化されるよう設計されている。
いずれも「Flex Titanium」構造やシリコンカーボンバッテリーを採用し、ハードウェア面でも折りたたみの極致を追求している。
Roh氏は今後の展望として、OSの枠を超えてアプリをシステムレベルで連携させる「AI OS」の構築を語った。ユーザーの意図を汲み取って実行する「エージェンティックAI」が、スマホからウォッチ、スマートグラスまでエコシステム全体をシームレスに繋いでいく。
AIはもはや単なる機能ではなく、あらゆる体験の基盤となり、自然な形で生活に溶け込む。サムスンはGoogleなどのパートナーとともに、自由と繋がりを最大化する「オープンな革新」を推進していく構えだ。
パワーと高性能カメラの「フラッグシップ折りたたみ」
Galaxy Z Fold 8 Ultra
Galaxy Z Fold 8 Ultraは、Galaxy史上最薄のデザインを実現したモデルだ。新開発の「Flex Titanium」構造は、人間の髪の毛の約3分の1という極薄サイズながら、従来の20倍の剛性を持つチタン合金フィルムをディスプレー構造に採用している。これにより、開いた状態で4.1mmという驚異的な薄さと高い耐久性を両立し、画面の折り目も大幅に軽減された。
さらに滑らかに動作する「Armor Flex」ヒンジの採用により、開閉動作も極めてスムーズである。
シリーズ最大となる5000mAhのバッテリーには、エネルギー密度を高める「シリコンカーボン負極」を初導入した。独立した2系統で充電する新システムにより、30分で67%までの急速充電が可能だ。
チップセットには最新の「Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy」を搭載し、AIによる「Neural Frame Fusion」技術がゲーム描写をリアルタイムで再構成することで、圧倒的な処理能力と滑らかな映像体験を支えている。
メインディスプレーはピーク輝度3000ニトで、屋外でも高い視認性を誇る。プリインストールされたGemini Notebook(旧Notebook LM)は、複数のファイルや写真を分析して瞬時に資料を生成する個人の思考パートナーとなる。
カメラも進化し、2億画素の広角、5000万画素の超広角、1000万画素の3倍望遠を搭載。AIを活用した「Photo Assist」や「Pro Visual Engine」により、プロレベルの撮影と編集を大画面上で直感的に行える。
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