ダイヤモンドの振動板を採用したfinal「DX10000CL」
会場で見つけた新製品から、上質な音に加えて、デザインや質感の調和を楽しめる製品をピックアップして紹介していこう。
まずは、トゥルーダイヤモンド振動板を採用したfinalの「DX10000CL」。2月のヘッドホン祭mini 2026で先立って展示された製品であり、初披露というわけではないが、発売が5~6月に近づいているとのことで、ほぼ製品版の外観も展示。
MSB TechnologyのDAC「Discrete DAC Plus」とヘッドホンアンプ「Premier Headphone Amplifier」を使ったハイエンド環境での試聴が可能になっていた。価格は100万円程度という話もあったが、為替や製造コストの増加(ダイヤモンドの加工に電力を多く消費するそうだ)などの関係で、ドイツから調達するダイヤモンド振動板のコストが数倍に上がるなど大変さもあるようだ。正式発表を待ちたいところ。
知名度が上がりつつあるAUDEZEも人気を集める
会場でひときわ注目を集めていたヘッドホンのひとつがAudezeの「LCD-5s」だ。平面磁界駆動型のハイエンドヘッドフォンで、オリジナルの「LCD-5」を超える圧倒的な解像度や音像定位の正確さ、圧倒的なディティールなどをアピールしている。
振動板は新しく開発した「Parallel Uniforceダイヤフラム」で、ブランド史上最も薄く、レスポンスのいいドライバーだという。外側からはわからないが、正確なレスポンスを得るため、内部はクロスバーで二分割されている。
密閉型のヘッドホンだが、独自技術のSLAM(Symmetric Linear Acoustic Modulator)技術によって内圧を逃がす仕組みも持ち、深く正確な低域の再現に貢献している。周波数帯域は5Hz~50kHzと広い。国内販売は5月中を予定している。価格は未定(海外価格は4500ドル)。
新世代フラッグシップGRADO Signatureシリーズの新機種
GRADOの「Signature S550」は、新世代のフラッグシップとして同社が展開しているSignatureシリーズの中では、比較的手に入れやすいモデルだ。
ドライバーは上位のS750と同じ50mm径のS2ダイナミック型となっている。筐体はS750がアルミ合金の削り出しだったのに対して、木製(ブラジル産のウォルナット)になっており、GRADOらしさも感じる。ケーブルは着脱式で標準は6.3mmだが、オプションで4.4mmやXLR 4pinのものも用意する予定だという。国内での販売価格は16~17万円程度になる見込み。
Mezeらしさ感じる新作、モニターサウンドと心が震える没入感をアピール
Meze Audioの「STRADA」は4月に発売になったばかりの製品で、密閉型ヘッドホンの新基準を目指すと謳っている。
ドライバーは「109 PRO」のために開発した50mm径のカーボンファイバー強化ドームとベリリウムコーティング振動板を密閉型ヘッドホン向けに再構成している。筐体はLIRICシリーズの構造設計をベースにドライバーが平面磁界型からダイナミック型に変わったことに合わせて再構築。ルーマニア製でマグネシウム製のフレームは自社の職人の手でハンドペイントされているという。
マグネット式のイヤーパッドや木製(マカッサエボニー製)のイヤーカップ、クロス配置のクッションで圧力を均等に分散しつつ通気性も確保したヘッドバンドなど、見た目の良さと装着性の良さを備えている。イヤーカップの内部には「PRESSURE EQUALIZATION SYSTEM」(圧力標準化システム)を実現する空気穴も設けられている。
インピーダンスは40Ωで、感度は111dB SPL/mW(1kHz)、周波数帯域は5Hz~30kHz。重量は330gで、価格は13万7500円だ。
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