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春のヘッドフォン祭 2026 第3回

エミライ自社開発のイヤホン「em NEXIEM Limited(Sound Master Edition)」がスゴい、FIIOは今回も多すぎの新製品

2026年05月04日 06時00分更新

文● ASCII

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日本初公開だけでも多すぎ、FIIOの新製品

 毎回、大量の製品が展示されるFIIOだが、今回はデスクトップオーディオに注目。「FIIO Modular Racking」という最大3段の金属製収納ラックが登場し、ここに機材が収納されていた。

 SR11/K11 R2R/K13 R2R/K15/K17/K19/BR15 R2RといったFIIOのデスクトップオーディオ機器に対応している。価格は未定。

上段がFIIO AIR AMP、中段がFIIO CLASS A、下段がFIIO WARMER R2Rとなる。設置しているラックも新製品だ。

 本邦初公開の製品としてはネットワーク再生、DAC、アンプなどを統合した「FIIO AIR AMP」(300ドル)、真空管搭載のUSB DAC「FIIO WARMER R2R」(349.99ドル)、1800mW(32Ω)と高出力な純A級のヘッドホンアンプ「FIIO CLASS A」(300ドル)、DAC内蔵のヘッドホンアンプ「K17 R2R」(900ドル)、12Vと15V対応のリニア電源「DARKSIDE PRO」(150ドル)などがある。カッコ内は税抜きの海外価格で、発売日はいずれも未定。

FIIO AIR AMP

 このうちFIIO AIR AMPは小型の筐体だが、TIのClass-Dアンプ「TPA3255」を搭載して、最大200W@4Ω(48V/10A)とかなり余裕を持ってスピーカーを駆動できる。

 ESS TechnologyのDAC「ES9020Q」と XMOS XU316搭載し、PCM 768kHz / DSD512のデコードに対応。さらに、AirPlay、Roon Ready、QPlay、HDDやUSBメモリーの再生にも対応するなど、まさにオールインワンのオーディオ機器。サブウーファー出力も持つ。

FIIO AIR AMPの背面。スピーカー駆動にも対応したオールインワンシステムだ。

FIIO WARMER R2R

 FIIO WARMER R2Rは独自開発の4wayフルバランス24bit R2R DACを搭載。USB入力時にはPCM 384kHz/32bit、DSD256の音源を再生できる。これには192本の高精度薄膜抵抗(精度0.1%、ドリフト30ppm)が使用されているそうだ。

 真空管はJJ Electronicsのスロバキア製真空管(E88CC)を4本使用。1万時間と寿命が長いのも特徴だ。入力はUSB / 光デジタル / 同軸の3系統で、RCA+XLRバランスの2系統同時出力対応。NOS(ノンオーバーサンプリング)/ OS(オーバーサンプリング)のデュアルモードを切り替えられる。

 電源は46Wの低ノイズ・低周波トロイダル・オーディオ専用リニア電源となっている。バックライト付きメカニカルVUメーター搭載のレトロデザインも楽しめる。

上がDARKSIDE PRO、下がFIIO K17 R2Rだ。

FIIO K17 R2R

 FIIO K17 R2Rは自社開発したDAC回路を装備したフラッグシップのUSB DAC。汎用ではなく、独自開発のDAC回路に注力しているFIIOだが、同じR2R DACでも機器に応じて3つのグレードに整理される。こちらはフラッグシップ機ということもあって、上位グレードの「R2R PRO」を搭載している。

 通常の24bitに対して、5+24bitという聞きなれない仕様の製品だが、アナログ信号をデジタル信号に変換する際に信号の大きさに合わせて1~5段階に分け、さらにその中で24bitの精度を持つアナログ信号を出力するという仕組みだそうだ。

 ディスクリートで組んだAB級アンプも備えており、出力は4000mW+4000mWと高出力。

FIIO R7 R2R

 また、FIIO R7 R2Rは、縦型の特徴的なデスクトップオーディオプレーヤーである「R7」のDAC部分を汎用のチップではなく、独自開発した24bit R2R抵抗アレイの回路に変更したもの。こちらはFIIO K17 R2Rとは異なる標準グレードのR2R DACとなる。

 5.5インチのタッチ対応ディスプレーを備えており、アプリ操作で柔軟なストリーミング再生、USB DAC機能、3000mW+3000mWのヘッドホンアンプ、デジタル出力など豊富な機能を利用可能だ。かつ、本体はコンパクト。Android 13を搭載。プロセッサーはSnapdragon 680。8GBのメモリーと128GBのストレージを備えている。10バンドのパラメトリックEQやAuto EQも装備する。海外価格は税抜き650ドルとなる。

Ferrum AudioやiFi audioの新製品も

 「BROEN」はポーランドのFerrum Audioのハーフサイズコンポシリーズに新たに加わったネットワークストリーマー。BROENはデンマーク語で橋を表し、ネットワーク上の音源をオーディオ機器に渡すブリッジの役割を果たす。

 筐体はほかのFerrum製品同様、幅217×奥行き206×高さ50mmとコンパクト。OSにVolumioを採用。Spotify ConnectやQobuz Connect、TIDALといったストリーミングサービスの利用が可能となっている。

左上がBROEN。右上がWANDRAだ。

 ポイントとしては「SERCE DDCモジュール」によって、FPGAを使ったクロックの叩き直しとガルバニック絶縁とクリーン電源による純度の高いデジタル信号を出力できる点がある。

音を鳴らすにはDACやヘッドホンアンプが必要となり、外部電源の「HYPSOS」やDACの「WANDLA」など既存製品と連携することで音質や操作性(タッチ操作や楽曲情報の表示など)を高められるのもポイントだ。

 入力としてはWi-Fiまたは有線LAN(RJ45)、SFPの光入力などの利用が可能で、S/PDIFの同軸と光、AES/EBU、HDMI(I2S)、USB-C、USB-Aなどを備えている。また、SSDの搭載も可能なようだ。海外価格は1995ドルで、発売日などは未定となる。

 イギリスiFi audioの製品では先日国内発表された「iDSD Phantom」が展示されたほか、コンパクトなストリーマーの「ZEN Stream 3」(400ドル)、D/Aコンバーターの「NEO iDSD 3」」(18万円程度)とネットワークストリーマーの「NEO Stream 3」(18万円程度)などが登場。

 「GO link 2」はケーブル感覚で使える、USB-C対応のDACだ。入門向けという位置づけだが、PCM384kHz/32bit、DSD256のネイティブ再生に対応。左右チャンネルのクロストークを半減するS-balanceテクノロジーを採用している。

 GO linkに対してダイナミックレンジが122dBAから125dBAに改善、高調波歪みを最大62%低減。DACチップセットに改良を加え、よりクリーンでピュアな音を実現しているという。Android版NEXISアプリに対応し、アップデートやデジタルフィルターの選択など、すべての機能を使用可能だ。

 本体は137×12×7.6mmで7.8gとiFi audio史上最少で、29%も軽量化。海外価格は60ドルになる見込み。

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