このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

機能とUIを切り離し、エージェント向けにAPI/MCP/CLIを提供 ― 「TDX 2026」基調講演

人間もAIエージェントも一緒に使うSalesforceへ 新アーキテクチャ「Headless 360」発表

2026年04月22日 07時30分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

エージェントやスキルを統合したマーケットプレイス「AgentExchange」も発表

 Salesforceでは今回、エコシステム戦略の柱として、App Exchange、Slack Marketplace、Agent Forceエコシステムを統合した「AgentExchange」も発表している。

 AgentExchangeは、Headless 360で使えるエージェントやスキルなどのマーケットプレイスである。具体的には、1万以上のSalesforceアプリ、2600以上のSlackアプリ、1000以上の事前構築済みエージェント/ツール/MCPサーバーを、一元的に検索/購入できる仕組みだ。インゼリロ氏によると、Slack上での新規エージェント作成数は「800%増加」しているという。

 なお、これに合わせて、パートナーのソリューション構築を支援する5000万ドルのイニシアティブ「AgentExchange Builders Initiative」も発表されている。

 基調講演では、Agentforceを活用する複数の顧客事例が紹介された。大きく取り上げられたのは、B2Bビジネス旅行管理会社のEngineだ。

 同社は、Agentforceを使って12日でカスタマーサービスエージェント「Ava」を構築。現在はケース対応の50%を自動化し、5つのエージェントを全社展開しているという。Engineの幹部は導入効果について、「顧客満足度は上がり、コストは下がり、顧客はより速く回答を得られる。トレードオフはない」と語った。

 Salesforce自身もエージェントの自社導入を進めている。ヘルプサイト(help.salesforce.com)のサービスケース対応、全開発者のコーディング業務に加え、27年間運用してきた電話サポート窓口「1-800-NO-SOFTWARE」にも、自動音声応答エージェント「Agentforce Voice」を導入したという。

 基調講演の最後にインゼリロ氏は、TDXに参加した開発者に向けてこう語った。

 「今日お見せしたのは、Agentblazersの皆さんの業務が(Headless 360の登場で)どう変わるかだ。Apex(コード)を書いていないし、Lightningの画面(GUI)もほとんど出てこない。エージェントが皆さんに代わって仕事をし、体験を作る。それが、Headless 360が実現する世界だ」

■関連サイト

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    IT技術者の4割が「5年後のスキル陳腐化」に危機感/働くシニアは多いが「長く働きやすい」環境ではない日本/トークンコストの成果証明は難しい、ほか

  2. 2位

    データセンター

    AIデータセンターの「電力・冷却課題」打破へ シュナイダーが営業・設計・現場を直結する新組織立ち上げ

  3. 3位

    TECH

    二酸化炭素を資源に変える新触媒、新しい合金を電気で合成

  4. 4位

    デジタル

    ヤマハ、RTX1300の「ひかり電話アダプターモード」を解説する無料ウェビナーを10月15日に開催

  5. 5位

    サーバー・ストレージ

    「身代金を払えば復元できる」は過去の幻想――約束を守らない攻撃者と変容するランサムエコシステム

  6. 6位

    ソフトウェア・仮想化

    Microsoft IQとは? AIエージェントが必要とする理由は? マイクロソフトの担当幹部が解説

  7. 7位

    クラウド

    NTTドコビジが「GPUaaS」提供へ 1分単位で利用でき、ハイブリッド構成も可能

  8. 8位

    sponsored

    乱立する文書管理をBoxに統合へ、オークネットは基盤整備で「AIをビジネスの武器にする」

  9. 9位

    sponsored

    ルールは作ったが… 現場の「勝手にAI利用」が止まらない! どうやったら防げた?

  10. 10位

    IoT

    フィジカルAI時代を見据え、NTTドコビジがNaaS基盤を強化 数万台のIoTデバイスをセキュアに管理

集計期間:
2026年09月23日~2026年09月29日
  • 角川アスキー総合研究所