このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

機能とUIを切り離し、エージェント向けにAPI/MCP/CLIを提供 ― 「TDX 2026」基調講演

人間もAIエージェントも一緒に使うSalesforceへ 新アーキテクチャ「Headless 360」発表

2026年04月22日 07時30分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

SalesforceがAIエージェント向けの新アーキテクチャ「Headless 360」を発表

 Salesforceは2026年4月15日~16日、米国サンフランシスコで開発者向けカンファレンス「TDX 2026」を開催した。

 AIエージェント「Agentforce」を通じて市場でのリードを図る同社にとって、開発者の存在は重要だ。基調講演では、Salesforceを“AIエージェントから直接操作できるインフラ”へと転換する新アーキテクチャ「Salesforce Headless 360」や、エージェントマーケットプレイスの「AgentExchage」などを発表し、今後のエージェント開発の土台を整えたことをアピールした。

Salesforce CMOのパトリック・ストークス(Patrick Stokes)氏、 ジョー・インゼリロ(Joe Inzerillo)氏

「エージェントのためにプラットフォーム全体を再構築する」決断

 Salesforceは、2024年秋の「Agentforce」発表以降、AIエージェントを軸に据えて大胆な戦略変更とメッセージの刷新を進めている。

 2025年のDreamforceでは、Agentforceを活用する企業を「エージェンティック・エンタープライズ」と位置づけ、「人間とエージェントが協業する組織」への転身を呼びかけた。さらに、Salesforceプラットフォームを利用する開発者の呼称も、従来の「Trailblazer」から現在は「Agentblazer」に改めている(今回のイベント名も「TrailblazerDX」から「TDX」に変わった)。

 Salesforceの開発部門でも、Agentforceを発表した2024年秋のタイミングで、「エージェントのためにプラットフォーム全体を再構築する」決断を行ったという。今年のTDXではその成果が明かされた。

 基調講演の中で、同社 CMOのパトリック・ストーク氏は「ソフトウェアの作り方は、この1~2年で大きく変わった。1日前とすら違う」と述べる。さらに、同社 エンタープライズ&AIテクノロジー担当プレジデントのジョー・インゼリロ氏は「ウォーターフォールからアジャイルへ、そして現在は“エージェンティック”へ」と、ソフトウェア開発手法が変化していると話す。変化が必要な理由はこうだ。

 「従来のソフトウェアは、同じインプットに対して毎回同じアウトプットを返す、決定論的なシステムだった。つまり“1+1の答えは常に2”だ。一方で、エージェントは確率的なシステムであり、同じインプットに対して毎回同じ結果を返すとは限らない。こうした特徴をふまえると、まったく新しい開発サイクルとツールが必要になる」(インゼリロ氏)

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    「原則出社」命じる企業とテレワーク社員の意識ギャップ/“推し活依存”自覚するZ世代が2割/シニアの利用が盛んな○○アプリ、ほか

  2. 2位

    データセンター

    600km超離れたデータセンター間でシステム全体を「完全自動復旧」 日立・NTTドコビジらが実証に成功

  3. 3位

    ビジネス・開発

    物流、病院、家事まで変える“フィジカルAI”最前線 AWSが支援する日本企業14社の挑戦

  4. 4位

    ITトピック

    SaaSに代わりAIエージェント支える“AaaS”が台頭/議事録作成AIは「意思決定支援」へ進化/生成AIの顧客満足度・1位はClaude、ほか

  5. 5位

    sponsored

    Active Directoryがサイバー攻撃の標的となる理由とその対策

  6. 6位

    TECH

    フロンティアAI対策を国内組織はどう捉えているか “内製化への意欲”と待ち望む“政府主導のガイドライン”

  7. 7位

    ビジネス・開発

    フィジカルAIを支える「攻めのIoT基盤」と「守りのOTセキュリティ」

  8. 8位

    sponsored

    高齢者をポットで見守る「みまもりほっとライン」 25年続く「サービスの温もり」とは?

  9. 9位

    デジタル

    Dropbox Protect提供開始 “過剰なファイル共有”をすべて把握し情報漏洩リスクを低減

  10. 10位

    デジタル

    「ツールは入れて終わりじゃない」 香川の建設コンサルが利用率1割だったkintoneを全社基盤に育てるまで

集計期間:
2026年09月01日~2026年09月07日
  • 角川アスキー総合研究所