名車を走らせて再定義した“ジャガーらしさ”
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、新生JAGUAR初の市販車となるラグジュアリー4ドアGTを2026年9月に発表すると明らかにした。ブランド再構築の中核を担うモデルで、同社は開発ストーリーもあわせて公開している。
日本向けの発表では2026年9月の公開予定が示され、北米向けの発表でも「今年9月にすべてが明らかになる」と案内されている。
今回の開発で特徴的なのは、新型車の設計に入る前段階として、ジャガーのエンジニアが歴代の名車を実際に走らせた点だ。
北米向けの発表によれば、開発チームは2023年5月にXK120、Eタイプ、XJクーペ V12、XJS、XJシリーズIを試走し、ブランド固有の走りの本質を再確認したという。そこで見いだしたのは、力強い性能と落ち着いた快適性を両立する“二面性”であり、新型4ドアGTにもその考え方を反映したとしている。
ジャガーの説明では、XK120はドライバーを包み込むようなキャビンとクラスを超える性能の方向性を示し、Eタイプは快適さと分かりやすい速さを両立する象徴的な存在として位置付けられた。さらにXJSは長距離を高速で移動しても疲れにくいGTとしての資質を示し、XJシリーズIは余裕あるパワーと高い洗練性を体現する存在だったという。なかでも4ドアGTの走行特性は、性能と快適性のバランスを備えたXJクーペから強い影響を受けたとしている。
EVでも崩さない伝統デザイン
新型4ドアGTはEVでありながら、長いボンネットと低いルーフラインを備え、過去のジャガーを想起させるプロポーションを採用する。ジャガーは、これを単なる懐古ではなく、ブランドの視覚的な連続性を示す要素と位置付けている。日本向けの紹介でも、歴代の名作から学んだ開発思想を新生JAGUAR初の市販車に反映した点が強調されている。
この4ドアGTは、新しいジャガーのデザイン、技術、走りの方向性を示す基礎になるモデルでもある。北米向け発表では、この車のモダニズムを前面に出したデザインや先進技術、直感的なドライビングダイナミクスが、今後のジャガーモデル全体を支えると説明している。単なる新型車ではなく、新生JAGUARの出発点として位置付けられた1台と言えそうだ。
1000PS超の衝撃 新章を告げるEV性能
性能面では、ジャガーはこの4ドアGTに独自の電動技術を投入する。北米向け発表によれば、インテリジェント・トルク・ベクタリングとトライモーター技術を採用し、システム出力は1000PS超、最大トルクは1300Nm超に達する見通しだ。
さらにダイナミックエアサスペンションとツインバルブ式アクティブダンパーを組み合わせることで、高出力と乗り心地の両立を図る。
ジャガーはこのモデルについて、単に高性能なEVを目指すのではなく、“true Jaguar”と呼べる走りを実現することを重視している。過去の名車から得た知見をもとに、走りの愉しさと快適性を1台に同居させるという思想は、新生ブランドの初号車として分かりやすいメッセージになる。
2026年9月の正式発表は、ジャガーが電動時代にどのような高級ブランド像を提示するのかを占う大きな節目になりそうだ。
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