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私→WRC 第71回

平日は歯科医、週末はラリードライバー! 及川紗利亜が挑む「MORIZO Challenge Cup」開幕戦のリアル

2026年03月14日 18時00分更新

文● 及川紗利亜 写真●Keigo Yamamoto、WELLPINE MEDIA 編集ASCII

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2026年はMORIZO Challenge Cupから!

 みなさん、こんにちは。Wellpine Motorspotのドライバー、及川紗利亜(おいかわ・さりあ)です。平日は歯科医師として虫歯を削り、週末はドライバーとしてラリーでタイムを削っています。ASCII.jpでは、これから全日本ラリーのカテゴリー「MORIZO Challenge Cup」での挑戦の様子をお届けしていきたいと思います。

 いよいよ2026年シーズンが開幕しました。私が参戦しているのは、全日本ラリー選手権。その中の若手育成カテゴリー、MORIZO Challenge Cupで戦っています。マシンはトヨタの「GRヤリスDAT」。コ・ドライバーは山本磨美選手です。

 私が挑戦しているラリーは、サーキットのように同じ場所を何周も走る競技ではありません。山道などを一時的に封鎖し、1台ずつ時間差でスタートし、決められた区間をどれだけ速く走れるかを競います。

 助手席にはコ・ドライバーが座り、事前に作成したノートをもとに、次に来るカーブや道の状況を読み上げながら進みます。ドライバーとコ・ドライバー、2人で力を合わせて戦うモータースポーツです。

前日入り、まずは乾杯から

 開幕戦の地・三河湾に前日入り。コ・ドライバーの山本磨美さんやチームメンバーと、宿泊先のホテルの近くにある居酒屋さんへ向かいました。

 美味しい料理を囲みながら、自然と気持ちも高まります。こうした時間も、チームとしての大切な準備です。

【金曜日】コースの下見・レッキ

 本番前には、実際のコースを走って確認する時間があります。カーブのきつさ、直線の長さ、道幅、滑りやすい場所。道に関するあらゆる情報を言葉にしてノートにまとめていきます。

 2月14日に開催されたMORIZO Challenge Cupのプログラムでは、ペースノート作成のトレーニングがありました。Toyota Gazoo Racing World Rally Team からフィンランドの講師の方々が来日し、世界レベルのノート作りの考え方を直接学びました。その学びを、今回の三河湾でも強く意識しました。

レッキ後のセレモニアルスタート

 金曜日の夕方には蒲郡駅前でセレモニアルスタートが行なわれました。

 たくさんの観客の皆さまに送り出され、いよいよ開幕戦が始まるのだと実感しました。

 そして、なんとトヨタ自動車の豊田章男会長(モリゾウさん)も応援に駆けつけてくださいました。MORIZO Challenge Cupは、その名の通りモリゾウさんの名を冠したカテゴリーです。そのご本人の前で走れるということで、背筋が伸びる思いでした。

【1日目】細く、曲がりくねった山道

 1日目は、道幅が狭く、右へ左へと細かいカーブが続く山道。ハンドルを休める時間がほとんどありません。

 さらに、路面には細かい土や落ち葉が残り、しっかり止まれる場所と急に滑りやすくなる場所が混ざっています。同じように車を操作していても、ある場所では曲がれるのに、次の場所では急に滑る。そんな緊張感のある1日でした。そして。速さだけでなく、車を守りながら走る判断も求められました。沢山のことを学べる初日でした。

【2日目】速さと絶景

 2日目はスピードの高い区間が中心でした。道幅が広いステージがメインで、アクセルを踏み続けられる区間も多い一方で、スピードが上がるぶん、恐怖心との闘い。勇気をもって踏み続けることと、冷静さを失わないこと。この2つの重要性を体感しました。

 特に印象に残ったのが「三河湾スカイライン」です。ゴール後に三河湾を一望できる景色が広がります。この日は天候にも恵まれ、海と空がとても美しく輝いていました。

 走り終えた直後、その景色が視界に飛び込んできて、ヘルメットを脱ぎながら見とれそうになってしまいましたが、ラリーは時間との勝負! 感動に浸る間もなく、すぐに次の区間へ向かわなければなりません(泣)。

 そしてこの写真は、ギャラリーステージでファンの方が撮ってくださった1枚です。ラリーはこんな風に、すぐ近くで迫力のある走りを見ることができます。たくさんの方に見ていただいて、とても楽しい瞬間でした。ASCII.jp読者の皆様も、せび一度ラリー観戦に来てみてください!

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