図解も文字も翻訳も指示どおり
正確な図解
図解は「きれい」だけでは足りない。見出し、矢印、凡例、数値、注釈が論理的に整い、文字が読めることが前提になる。ところが従来の画像生成では、構造が複雑になるにつれて「矢印の向きと説明文がずれる」「数値が意味の通らない桁になる」といった破綻が出やすかった。Nano Banana 2はこれを改善し、公式ブログでもインフォグラフィックや図解、データビジュアライゼーションを主要な用途として明示している。
以下のプロンプトで試してみよう。
プロンプト:光合成の仕組みをシンプルな図解で描いてください。太陽・水・二酸化炭素・酸素・糖の5要素を矢印でつないで、それぞれにラベルを付けてください。
5要素が矢印で正しくつながり、ラベルもすべて読める状態で出力された。「光(Energy)」と日英混在になった箇所はあるが、論理的な整合は保たれている。
読めるテキスト
テキストの可読性も強化されたポイントだ。ポスターや告知物のように、特定の文字列を正確に配置する用途では、従来「存在しない漢字が出る」「文字がつぶれて読めない」といった問題が出やすかった。
プロンプト:「新商品発売のお知らせ」というタイトルのポスターを作ってください。商品名「HARU TEA」、キャッチコピー「春の香り、一杯に」、発売日「2026年4月1日」、価格「¥350」をすべて正確に読めるテキストで配置してください。
指定した4つの情報がすべて正確に読める状態で出力された。発売日に「(水)」、価格に「(税込)」を自律的に補完するなど、文脈を理解した上でポスターとして成立させている。ただ、「HARU TEA」を「ハル・ティー」と和訳した点はプロンプトで指定していない判断だ。
レイアウトを維持したローカライズ
ローカライズは、単に言語を置き換えるだけでなく、行数や文字量の変化を吸収しながらレイアウトを維持できるかが問われる。英語ポスターをそのまま日本語化するプロンプトで検証した。
プロンプト:この画像を日本語にローカライズしてください。レイアウト・デザイン・フォントサイズ・配置はそのまま維持してください。テキストのみ日本語に翻訳してください。
レイアウトと配色はほぼ維持されたまま、「VENUE→会場」「DATE→開催日」といった自然な日本語への置き換えと、「7:30PM→19:30」のような表記変換も実行された。一方、「BLUE NOTE QUARTET」が「ブルーノート・QUARTET」と半訳になった点や、「$30」が円換算されなかった点は、ローカライズとしては不完全だ。完成物として使うには確認と修正が前提になる。

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