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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第140回

3Dモデル生成AIのレベルが上がった 画像→3Dキャラ→動画化が現実的に

2026年01月19日 07時00分更新

文● 新清士

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Adobe Mixamoでボーンを入れてVRMに

 次に「動かす」ために、Mixamoを使います。Mixamoは2015年にAdobeに買収されて以降、大きなアップデートが止まっている状態ですが、それでも手軽に3Dモデルに自動でボーンを入れるには便利なツールであることは変わりません。腕の位置などをざっくり指定すると、自動でモーションを作ってくれます。何より面倒なボーン入れをやってくれるありがたいツールです。Adobeのアカウントを持っていれば、無料で使えます。

 筆者の試した限りだと、Tencent HY 3Dでダウンロードする際にファイルOBJでダウンロードして、テクスチャなどの一式がまとまったZIPファイルをMixamoに読み込ませると、設定ができるようになります。

あごやひじ、膝などの位置を指定することで、それに合わせてボーンが与えられる

 完了後、それをFBXファイル(T-poseで問題ない)として書き出し、次にBlenderに読み込みます。

 ただ、Blenderに読み込んだ直後には、状態がおかしい部分があります。まずスケール値が0.010になっているので、これを1に修正します。また、マテリアルのメタリックが1.0になっているので0.2ぐらいに落としたり、粗さを0.8程度に上げる必要があります。そうしないと顔までテカテカとした妙な画像になります。

 Blenderの「VRM」アドオンを使ってエクスポートすれば、VRMモデルとして使えるようになるのですが、VRMのどのボーンに適合するのかを手作業で指定する作業が必要です。「ボーンの自動割り当て」機能もあるのですが、機能しませんでした。筆者が指定した例を挙げておきます。一度設定してしまえば、そのデータを保存して利用するようにすれば、次回以降は簡単になります。

VRMアドオンに指定したMixamoのボーン。選ぶだけなので、作業そのものは難しくない

 これをVRMとしてアウトプットすると、VRM用の様々なアプリで読み込めるようになります。もちろん、表情は入っていませんが、VRMを読み込めるアプリがあれば、VTuberのような利用も可能です。

 そこで、筆者がいつもVRMを使ったスクリーンショットの撮影用に使う「VRM Posing Desktop」で表示してみます。何が一番うれしいかというと、「ポーズを正確に指示できる」点です。VRMとして扱えるため、自由にポーズをつけられるようになるのです。

 この品質ではまだまだ、そのまま使うということは難しいにせよ、ゲームのプロトタイプを開発するために使うという用途には使えるでしょう。また、2D画像や動画を作成するためにはかなり有力なヒントとして使えます。

VRM Posing Desktopに表示した状態

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